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『漢方シリーズ 冷え対策』

漢方シリーズ 冷えの漢方

11月 猛烈に朝起きが辛い季節がやってきましたね!!

体が冷えていると体や心のエンジンがかかりづらいですよね!!

冷えの原因には、睡眠や食生活、生活習慣の乱れによる血行不良が考えられ、ストレスによる自律神経の乱れからも生じます。また、手足、腰、お腹、身体のどこに冷えを感じるかは人それぞれ異なってきます。

西洋医学では「冷え症」という病名がないため、その治療がしっかりとなされていないことも少なくありません。冷え症だから仕方ない、そう思っている方も多いのではないでしょうか。実はその体質を放置してしまうと、より多くの体の不調をまねいてしまいます。

そこで、今回は「冷え」に対しての漢方をご紹介したいと思います!!!

・人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)108番

消化吸収機能を高め、代謝を促進させる漢方です。また、栄養状態を改善し、血行を促進させる作用があります。風邪を引きやすい、身体が乾燥傾向にある方に適しています。冷える部位としては、全身が冷えるような方にお勧めします。

1日2回タイプ


・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)38番

血管を拡張させ、血行を促進して体を温める生薬が多く入っている、冷えに対しての代表的な漢方です。四肢末端に強い冷えを感じたり、赤くなってしまったりするような方にお勧めします。


・八味丸M(ハチミガンM)700番 

排尿トラブルに関しても使われる漢方で、全身を温め、代謝を促進させます。医療用漢方では唯一の丸剤であることも特徴です。実はあの長寿で知られていた徳川家康も、八味丸の変法でもある八の字薬というものを愛用していたとも言われています。加齢に伴い冷えやしびれを感じるようになってきた方にお勧めします。


また上記以外 
十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)48番 温経湯(ウンケイトウ)106番 苓姜朮甘湯(リョウキョウジュッカントウ)118番 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)37番などもありますよ、症状に合わせて治療していきましょう!!

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