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生理前になると、「体調が悪くなる」「イライラする」「気分が落ち込む」といった症状は、女性の約80%が体験しているといわれています。このような、排卵から月経開始までの時期に現れる身体的・精神的に不快な症状をまとめて、月経前症候群(Premenstrual Syndrome : PMS)といいます。月経前症候群(PMS)はその他の病気と違って、ある特定の時期にのみ症状が現れる、という大きな特徴があります。
月経前症候群(PMS)が起きるときの特徴
月経のある女性にのみ出現します
排卵から月経前の黄体期(プロゲステロンが活発になる時期)に出現します
月経終了後、卵胞期(プロゲステロンが必要とされない時期)に消失します
月経の周期に伴って、くりかえし出現します
症状は、月経直前の4日間と月経中の最初の4日間にひどくなります
妊娠中は症状が見られません |


月経前症候群(PMS)の症状は人によってさまざまです。
「胸が張ってくる」「下腹部に痛みを感じる」といった身体的なものもあれば、「気分が落ち込む」「怒りっぽくなる」といった精神的なものもあります。
月経前症候群(PMS)の症状は200を超えるといわれているほどバリエーション豊かです。また、症状の度合いについても個人差は大きく、症状があってもさほど気にならない方もいれば、日常生活に支障をきたしてしまうほどのひどい症状の方もいます。
月経前症候群(PMS)は、排卵のある女性であれば誰にでも起こりうる症状で、決して特別なものではありません。しかし、月経周期に合わせて毎月やってくる症状ですから、とてもわずらわしいものでもあります。
症状がひどければ適切に対処して、月経周期にふりまわされない楽しい毎日をおくりましょう!!


月経前症候群(PMS)の原因は、いまだ完全には明らかにされていません。しかし、症状が女性の月経周期に合わせるように出現し消失していくので、月経と排卵に関係するホルモンが深くかかわっていることは明らかにされています。

卵胞ホルモン(エストロゲン)
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卵子を育て、子宮の内膜を増殖させる働きをするホルモン。 |
| 黄体ホルモン(プロゲステロン) |
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妊娠をサポートするホルモンで、子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に保つ作用がある。 |
プロゲステロンは、排卵後に急激に分泌され、月経開始前に急激に減少します。体に水分を保持したり食欲を増進させる働きもあるため、生理前に体がむくむようになったり、過食気味になったりします。
その他にも、「脳内のβ-エンドルフィンという物質が月経前になると急激に低下するので、その結果として気分の落ち込みなどが生じるのではないか」という説や、「脳内にある神経刺激を伝達する作用を持つセロトニンという物質が月経前には低下するので、結果としてネガティブな精神症状が出るのではないか」という説などもあります。


月経前症候群(PMS)の治療は、主にお薬を使った『薬物療法』と『生活習慣の見直し』によって行われます。

漢方療法 : (漢方薬)
漢方薬とは数千年の年月をかけ、様々な症状に対して複数の生薬(植物や動物、鉱物など自然界に存在するもの)を組み合わせて処方されるお薬です。中国から伝来した漢方医学の理論に基づき、日本でも古くから親しまれているお薬のひとつで、現在日本で使われている漢方薬は日本人の現状に合わせて発展してきたものです。
漢方療法は月経前症候群(PMS)にも有効です。
経口避妊薬 : ピル(OC)
ピルは、女性ホルモンのうち少量の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を含んだお薬です。ピル(OC)を服用すると、その間は排卵がストップし、日ごろ卵巣から分泌される女性ホルモンのレベルが低下します。主に避妊薬として使われることが多い薬剤ですが、この作用を上手に利用すると月経前症候群(PMS)のかなりの症状、特に身体症状が軽減、あるいは消失します。

当院では、自費診療(保険不適用)としてですが、ピル(OC)の処方も行っております。

抗うつ薬 (特にSSRI)
月経前症候群(PMS)の原因のひとつに、セロトニン活性の低下が挙げられています。このセロトニン作用の低下が月経前症候群(PMS)の精神症状の原因と深くかかわっているという考え方から、SSRIというタイプの抗うつ薬を利用することで症状の改善をはかります。
最近では各種のタイプのSSRIが開発され、月経前症候群(PMS)に対しても有効であることが確認されています。SSRIは従来の抗うつ薬に比べ、副作用が少なく、服用しやすいことも利点です。特に症状のうち精神症状が強い方にお勧めです。
抗不安薬
月経前症候群(PMS)のイライラ感・不安感などに対して、対処療法的に抗不安薬を利用することも対処法の一つです。

1.食事
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低蛋白・高炭水化物食がよい、というせつがあります。 |
| 2.カフェイン |
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カフェインはPMSの症状を悪化させる可能性があり、控えめにすることをお勧めします。 |
| 3.運動 |
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毎日規則正しく運動することが重要です。その際、運動の強さは重要なのではなく、軽い運動を少しずつ続けるのが効果的といわれています。 |
| 4.代替療法 |
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ビタミン剤などの利用が有効なときもあります。ビタミンB6・カルシウム・マグネシウム・ビタミンEなどが良いようです。また、ハーブサプリメント、ハーブティー、リフレクソロジーなどが有効なときもあります。 |



(患者様ご本人の了解を得て掲載しています。個人が特定できないよう一部内容を変更しています。)
29歳 会社員 女性 既婚者の方
20代中頃になってから、徐々に生理痛が激しくなってきました。婦人科にいっても、特に問題は見られず、適度な運動を勧められ、様子観察といわれました。でも、仕事はデスクワークでしたし、仕事が終えると疲れてしまい、なかなか継続的に運動する機会を持てずにいました。
そのうち、生理痛だけではなく、排卵期にも下腹部に違和感を覚えるようになり、また生理前のイライラがひどくなってきました。いつもは気にならない事になぜかカチンときてしまったりして、夫に八つ当たりをしてしまったりもしました。生理痛も激しく、どうやら量も若干人より多いようでした。
自分でも「月経前症候群なのかな」と思ってはいましたが、なかなかピルを飲む勇気が持てませんでした。それでも、冷静に考えてみると、月経中・排卵期前後・月経前、と、1ヶ月のうちのほぼ2/3を不快感を抱えて生活しているということに気づき、思い切ってピルを試してみることにしました。飲んでみて驚いたのは「生理ってこんなに楽なのー!?」と感じたことです。私の場合、副作用も全くといって良いほどありませんでした。そのことを先生に言ったら「昔と比べて薬はどんどん進化しているからね」とのことでした。排卵痛も無くなりましたし、生理も軽くなり、終わり方もピタッとさわやかになりました。何よりも、生理前のイライラが「…あれは何だったんだろう?」というほど無くなりました。生理周期からくる、体のダルさや気分の不調が無くなったので、仕事や趣味にも意欲的になれたように感じます。ちょっと大げさかもしれませんが、自分の可能性が広がった感じです。「もっと早く試しておけばよかった」と今は思っています。
もしも迷われている方がおられたら、一度ピルを試してみることをお勧めします!! 本当に快適な生活になりますよ!
ご投稿とご協力、ありがとうございました!! (スタッフ一同)

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