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気象病

気象病という概念があります。

気象の変化によって発病したり、病状が悪化したりする病気のこと!! 病状の変化が天候と密接に結びついているような病気をさして「気象病」と呼びます。

外来診療で 天気の悪さと 頭痛の悪化が時々相関している患者さんがいます。

気圧の低下によって慢性疼痛が増悪するメカニズムは『交感神経依存性疼痛』が関与していると考えれらています。

気象病の中で痛みを伴う代表的な疾患は片頭痛、関節リウマチ、変形性関節症、線維筋痛症などと言われていますが、上半身の痛みを訴える例が多いのが1つの特徴の様です。

(筋肉とか関節の深部の痛みは影響を受けるが、皮膚の表面の痛みは影響を受けない)

気温、気圧、湿度などの変化は人間や動物にとってストレスになり、交感神経を興奮させることで慢性疼痛が悪化することが考えられているようです。

気圧や温度を下げると血圧や心拍数が上がり、ノルアドレナリンの分泌量も増え、交感神経が興奮して慢性の痛みが悪化する!!

名古屋大学環境医学研究所 近未来環境シミュレーションセンター准教授 佐藤純准教授 は『大気圧からマイナス40hPa(ヘクトパスカル)の減圧環境に被験者を曝露することでどの程度の痛みが発生するか』の臨床試験を報告している

低気圧曝露試験の結果、どの被験者さんにも低気圧での疼痛増強現象が生じ、気圧が元に戻ったところで痛みの程度が回復する人もいれば、そのまま痛みの増強が継続してしまう人もいたようである。

佐藤純准教授は 気圧の低さよりも気圧の変化による影響が大きいのではないかと推察している。

気象病(特に気象痛)の場合 対策として

自律神経に対する介入が効果的!!本人に自律神経が乱れていることを自覚を促す!!  特に起床と就寝のリズムを整え、昼間は日光を浴び、なるべくストレスがかからない生活を心がける。 興奮が交感神経を刺激して痛みが悪化する

必要であれば抗不安薬やSSRI・SNRI・漢方薬・リリカなどの服用も効果的!!

これから 梅雨の時期  気圧の変化に気をつけてみようかと思います。

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