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男性ホルモン補充療法

皆さん、男性にも更年期があることをご存知でしたか?

45歳~65歳の働き盛りを中心に、男性にも更年期障害の症状が現れます。

男性更年期障害の推定患者数は約600万人と、決して珍しい病気ではありません。

「加齢男性性腺機能症候群」「LOH(ロウ)症候群」など様々な呼び方があります。

男性更年期の原因は・・・

「加齢」「男性ホルモン(テストステロン)の分泌低下」です。

誰もが経験する、避けては通れないライフステージのひとつです人差し指

 

男性ホルモンの年齢別基準値としての
遊離テストステロン 年齢階層別参考基準値

(pg/ml)
年齢 男性 女性
20~29歳 8.5~27.9 2.7以下
30~39歳 7.6~23.1 1.9以下
40~49歳 7.7~21.6 1.1以下
50~59歳 6.9~18.4 1.0以下
60~69歳 5.4~16.7 -
70~79歳 4.5~13.8 -

 

  全年齢を通して遊離テストステロンが 8.5pg/ml以下は低値 

     8.5-11.8pg/mlは境界値と言われています。 

 

男性ホルモン(テストステロン)が低下すると、

内臓脂肪がたまりやすくなる ⇒ いわゆる「中年太り」の一因

認知力やストレス耐性が低下 ⇒ 抑うつ症状を引き起こす  と言われています。

男性ホルモン補充療法は、LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)の方へ向けた治療方法で、
2022年に改訂されたLOH症候群~診療の手引きより、
まず、総テストステロン値を測定し、250ng/dL未満の方
または、総テストステロン値が250ng/dL以上の方でも、その後遊離テストステロン値を測定し、
7.5pg/mL未満である方
は男性ホルモン補充療法にて治療が可能と判断されます。

今回は「男性ホルモン(テストステロン)補充療法」についてご紹介します。

男性更年期の症状は?

疲労

□ 抑うつ・イライラに伴う気分変調

睡眠障害

□ 知的活動、認知力等の低下

性欲勃起機能の質と頻度の減退

内臓脂肪の増加

体毛と皮膚の変化

□ 骨塩量の低下と骨折増加 などがあります。

男性更年期の治療法

① 漢方薬

八味地黄丸
EK-700

ハチミジオウガン

107.牛車腎気丸
ゴシャジンギガン

41.補中益気湯
ホチュウエッキトウ

108.人参養栄湯
ニンジンヨウエイトウ

足腰や泌尿生殖器など下半身の衰え 夜間頻尿、多尿、尿量減少、むくみ、皮膚の痒みなど 滋養強壮 胃腸消化力の低下、疲労倦怠し四肢がだるい、貧血、手足の冷え

② 抗うつ薬

 抗うつ症状が強い場合は、抗うつ薬を処方します。

 現代の抗うつ薬は、副作用も少ない安全なお薬です。

 医師が症状に合わせ、必要最小限処方します。 

③ ED治療薬

 男性機能低下が著しい場合はED治療薬を処方します。※自由診療

④ エナルモンデポー筋肉注射

 男性のアンチエイジングとして注目されている治療法を、当院でも開始しました!

 「エナルモンデポー筋肉注射」!!

 エナルモンデポー筋肉注射は、男性ホルモン(テストステロン)を補充する注射です。

 通常、テストステロンエナント酸エステルとして、1回100~250mgを2~4週間毎に注射します。

 投与量や間隔については、年齢や症状などによる為、医師の判断のもと適宜増減します。

 力エナルモンデポー筋肉注射を接種することで得られる効果力

【身体面】
 
・肉体疲労 ・記憶集中力低下 ・発汗やほてり ・骨関節筋肉症状 ・睡眠障害 の改善

【心理面】
 ・不安感や抑うつ気分 ・苛々 ・神経過敏 ・精神的疲労感 の改善

【性機能関連】
 
・勃起障害(PDE5阻害効果UP) ・射精感 ・性欲低下 の改善

 注射副反応注射

 ・精巣機能低下(男性不妊の原因になることがあります)
 ・前立腺肥大
 ・睡眠時無呼吸症候群の悪化
 ・多毛、ニキビ、脱毛
 ・多血症
 ・陰茎肥大

 ・気分、行動の変化

エナルモンデポー筋肉注射は、保険診療となります。
治療開始前に、治療が可能かどうかの採血を行います。(CBC・生化学検査・PSA・フリーテストステロン・LH・FSH・甲状腺機能・亜鉛・フェリチンなど 必要に応じて) 
初回、そして治療中の定期的な採血は、副作用の確認などを含め、
安全に男性ホルモンを注射するにあたり必須となります。予めご了承ください。

※採血や診察の結果により、保険適用とならない場合がございます。

≪エナルモンデポー筋肉注射が行えない方≫

下記項目に該当する方は、エナルモンデポー筋肉注射は行うことができません。

□ 前立腺がん患者
□ 治療前PSAが2.0ng/mg以上 ←採血結果で医師が判断
□ 中等度以上の前立腺肥大症
□ 乳がん
□ 重度の肝機能障害
□ 重度の高血圧・多血症・うっ血性心不全
□ 睡眠時無呼吸症候群
□ プロスポーツ選手 (テストステロンはドーピングの対象です)

エナルモンデポー筋肉注射

保険診療

1A(125mg)~2A(250mg)を筋肉注射

 

 

テストステロン塗布剤

・グローミン(第1類医薬品)

男性ホルモンの日内変動を考慮し、生理的なリズムに対応したホルモン補充が期待できる塗布剤です。
経皮吸収なので、肝での初回通過効果を受けません。
また、低用量なので、長期投与での安全性が期待できます。
 

 


エナルモンデポー筋肉注射とグローミン軟膏の組み合わせ療法について

下記の図のように、Ⅰ群・Ⅱ群に分けて臨床比較試験を行った結果、
組み合わせ療法を選択する方が半数を超えておりました。
アンケート結果より、より効果の高さを実感され、来院の回数減に魅力を感じた方が多いようです。
 

 


●血中濃度の推移
 

 

「グローミン」を塗布すると、血中のフリーテストロン値が上昇し、約2時間後にピークを迎え、
4~8時間後までに塗布前のレベルへ戻ります。
1日2回 6mg(約2cm程 3mgを2回)、局所の皮膚に塗布します。
★推奨部位として、陰嚢、腹部、顎下 ※下記図を参照ください
 

 

また、遊離テストステロン低値を伴うメタボリックシンドローム患者へグローミンを投与した際、
インスリン・総コレステロール・遊離テストステロン数値の改善が大きく確認されています。
 

 

 

グローミン
1%テストステロン・クリーム

1本10g(約15日分)

4,100円(税込)

初診時に採血を行い、採血結果により処方可能と医師が判断した際、2回目受診時に処方致します。

※グローミンの処方のみで来院の方は、上記薬剤代の他に、
 自費診療費 3,000円(税込)+自費採血代 10,000円(税込)が必要です。
※グローミンは診察室で医師よりお渡し致します。

 

・1UPフォーミュラ(5%テストステロン皮膚外用剤)

テストステロン治療講習会を受講し、テストステロン治療認定医を取得した医師のみ
処方できるお薬です。直接皮膚に塗布する外用薬となります。
重量あたり、5%のテストステロンが含まれています。この治療は自由診療のみです。

ゲル製剤は注射剤よりも濃度の上昇が急ではない為、副作用は少ないです。
ただし、毛がはえている皮膚に塗布すると、ニキビができることがあります。
投与量が多いと、多血症・肝障害・凝固能亢進が起こる事がある為、定期的な採血が必要です。

費用について
1UPフォーミュラは1回の処方につき、最大4本まで同時に処方が可能です。
その際、1本 11,000円(税込)×本数薬剤代となります。
また、1回の処方につき事務手数料1,100円(税込)発生致します。
事務手数料は、4本処方の場合でも1,100円(税込)です

1UPフォーミュラ
5%テストステロン皮膚外用剤

薬剤代:11,000円(税込) / 本
事務手数料:1,100円(税込)

1本:12,100円(税込)
2本:23,100円(税込)
3本:34,100円(税込)
4本:45,100円(税込)

1UPフォーミュラは粗悪品の流通を防ぐため、提携薬局でのみ処方を行っております
診察後、アイさくらクリニックより提携薬局へ処方箋を提出し、患者さんのご自宅にお薬が届きます。お薬代は提携薬局へお支払いとなります。
※診察費、採血費は別途クリニックにてお支払いとなります。
※1UPフォーミュラの処方のみで来院の方は、上記薬剤代・事務手数料の他に、
 自費診療費 3,000円(税込)+自費採血代 10,000円(税込)が必要です。

1UPフォーミュラ 説明書



 

気になる方は、医師へご相談ください。

アイさくらクリニック
TEL  092-738-8733

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

TEL:092-738-8733