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男性更年期障害

1.男性ホルモン補充療法について

2.男性ホルモンはどこでつくられるか?

3.男性ホルモン(テストステロン)の作用

4.男性更年期の症状

5.登山家・冒険家 三浦雄一郎さんの実例

6.男性更年期の治療法

漢方薬

抗うつ薬

ED治療薬(PDE-5阻害薬)

亜鉛欠乏症について

男性ホルモン補充療法

A.男性ホルモン筋肉注射
B.テストステロン塗布剤
 ⇒グローミン    ⇒1UPフォーミュラ
C.注射・塗布剤(ゲル)以外の治療法

男性の射精頻度と前立腺癌との関係

 


皆さん、男性にも更年期があることをご存知でしたか?

45歳~65歳の働き盛りを中心に、男性にも更年期障害の症状が現れます。

男性更年期障害の推定患者数は約600万人と、決して珍しい病気ではありません。
  (60代以上で約20% 50代以上約10%)

「加齢男性性腺機能症候群」「LOH(ロウ)症候群」など様々な呼び方があります。

男性更年期の原因は・・・

「加齢による男性ホルモン(テストステロン)の分泌低下」です。

誰もが経験する、避けては通れないライフステージのひとつです人差し指

 

男性ホルモンの年齢別基準値としての
遊離テストステロン 年齢階層別参考基準値

(pg/ml)
年齢 男性 女性
20~29歳 8.5~27.9 2.7以下
30~39歳 7.6~23.1 1.9以下
40~49歳 7.7~21.6 1.1以下
50~59歳 6.9~18.4 1.0以下
60~69歳 5.4~16.7 -
70~79歳 4.5~13.8 -

 

  全年齢を通して遊離テストステロンが 7.5pg/ml以下は低値 

     7.5-11.8pg/mlは境界値と言われています。 

※遊離テストステロン→血中テストステロンのうちタンパク質(SHBGやアルブミン)に結合していない活性型のホルモン。総テストステロンが正常でも遊離テストステロンが低いと症状が出ることがあります。(そのため遊離テストステロン値が重要と言われています) 

男性ホルモン(テストステロン)が低下すると、

内臓脂肪がたまりやすくなる ⇒ いわゆる「中年太り」の一因

認知力やストレス耐性が低下 ⇒ 抑うつ症状を引き起こす  と言われています。

男性ホルモン補充療法は、LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)の方へ向けた治療方法で、
2022年に改訂されたLOH症候群~診療の手引きより、
まず、総テストステロン値を測定し、250ng/dL未満の方
または、総テストステロン値が250ng/dL以上の方でも、その後遊離テストステロン値を測定し、
7.5pg/mL未満である方
は男性ホルモン補充療法にて治療が可能と判断されます。

また スクリーニングでの質問検査としてAMSスコアー検査が用いられます
 AMS問診は 感度(sensitivity) は高いが、特異度(specificity)は低いとされています。
 (Lunenfeld B et al.,Aging Male 16:143-150,2013) 

しかし特異度は低いものの、AMSなどのLOH症候群に関するAMS問診はテストステロン補充療法の臨床反応をモニタリングするには有用であります。

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男性ホルモン(アンドロゲン)特にテストステロンは、男性の体内では主に以下の場所で作られます:

  1. 精巣(睾丸): テストステロンの大部分は精巣で作られています。これは、男性の性的発達、筋肉や骨の成長、性欲の維持などに重要な役割を果たします。

  2. 副腎: 副腎も少量のアンドロゲンを生成しますが、主な供給源は精巣です。副腎からのアンドロゲンは、体内のホルモンバランスを維持する役割があります。

男性では、特に思春期以降に精巣からのテストステロン分泌が増え、これが男性の身体的な特徴や行動に影響を与えます。

また 女性の体内でも男性ホルモン(アンドロゲン)が作られています。主に以下の場所で生成されます:

  1. 卵巣: 女性の卵巣は、男性ホルモン(特にテストステロン)を少量ですが生成します。これは、性欲や筋肉の維持、骨密度の維持に役立っています。

  2. 副腎: 副腎は、腎臓の上にある小さな腺で、ここでも男性ホルモンが少量作られています。副腎から分泌されるアンドロゲンは、全体的なホルモンバランスに寄与しています。

女性にとっても男性ホルモンは大切で、体の健康や活力に重要な役割を果たしていますが、男性ほど多くは生成されません。

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男性ホルモン(特にテストステロン)は、男性と女性の両方において重要な役割を果たしますが、特に男性では身体や行動に大きな影響を与えます。

1. 性機能の維持 

  • テストステロンは性欲(リビドー)を高める働きがあり、性的欲求を維持します。
  • また男性の性的発達に重要な役割を果たします。思春期に、精子の生産を促進し、精巣や陰茎の成長を促進します。

2. 精神的な影響

  • テストステロンは、気分やエネルギーレベルに影響を与えます、決断力・チャレンジ精神・勇敢さを高めます、また攻撃性に関与することもあります。
  • また、集中力や認知機能の維持にも影響を及ぼすことが知られています。

3. 体毛や髭の発育

  • 男性特有の体毛や髭の発育を促進し、思春期にこれらの特徴が現れます。胸毛、陰毛、脇毛などもテストステロンの影響で発育します。

4. 筋肉と骨の発達

  • 骨密度の維持にも関与し、骨を強く保つために必要です。
  • テストステロンは筋肉の増加を促進するため、脂肪よりも筋肉の割合が増えることがあります。これにより、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼がさらに進む可能性があります。 

5. 脂肪分布

  • 体脂肪の減少: テストステロンは脂肪の代謝を促進し、特に内臓脂肪を減少させる効果があるとされています。体脂肪が減少することで、体の引き締めや筋肉量の増加が促されます。テストステロンは脂肪の蓄積場所にも影響を与えることがあり、特に腹部の脂肪が減少しやすく、男性的な体型に近づくことがあります。

6. 赤血球の生成

  • テストステロンは赤血球の生成を促進し、これによって酸素運搬能力が向上し、体力が向上します。

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全身倦怠感

□ 抑うつ・イライラに伴う気分変調

睡眠障害

□ 知的活動、認知力等の低下

性欲勃起機能の質と頻度の減退

内臓脂肪の増加

体毛と皮膚の変化

□ 骨塩量の低下と骨折増加 などがあります。

□インスリン抵抗性の悪化

□心血管疾患や糖尿病などの生活習慣病のリスク

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①2001年 日本Aging male研究会が発足し 2006年に学会化し日本メンズヘルス医学会となる 
②2007年に日本泌尿器科学会と日本メンズヘルス医学会の共著で『加齢男性性腺機能低下症(LOH症候群)診療の手引き』が発刊される
③2022年『LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き』が改定される

 

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2023年10月、
世界的に有名な登山家・冒険家の三浦雄一郎さんと対談しました。
最高齢でエベレスト登頂記録を持つする三浦さんは、
男性ホルモン補充療法を行っているとのこと。
インタビュー内で三浦さんがお話されていた、
男性ホルモン補充療法を行う前と行った後の数値の違いを
データで頂きました。

筋力・骨密度は上昇
体脂肪量・率は減少 という驚異の数値です!

是非、こちらの記事をご覧ください。⇒ 三浦雄一郎氏インタビュー

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漢方薬

八味地黄丸
EK-700

ハチミジオウガン

107.牛車腎気丸
ゴシャジンギガン

41.補中益気湯
ホチュウエッキトウ

108.人参養栄湯
ニンジンヨウエイトウ

足腰や泌尿生殖器など下半身の衰え 夜間頻尿、多尿、尿量減少、むくみ、皮膚の痒みなど 滋養強壮 胃腸消化力の低下、疲労倦怠し四肢がだるい、貧血、手足の冷え

抗うつ薬

 抗うつ症状が強い場合は、抗うつ薬を処方します。

 現代の抗うつ薬は、副作用も少ない安全なお薬です。

 医師が症状に合わせ、必要最小限処方します。 

ED治療薬 PDE-5阻害薬 

 SEXの時、男性機能低下が著しい場合はED治療薬を処方します。※自由診療

 トピックス!!
低用量タダラフィル持続療法→元々ダダラフィル(シアリス)は勃起不全(ED)や前立腺肥大症による排尿障害の改善を目的とした治療法ですが、アンチエイジング効果や認知症や心血管リスク軽減の効果も期待されています。

1日1回5mgを毎日同じ時間(就前が推奨)に水で服用します。継続的に服用することで血中濃度が安定し、自然な性機能の改善が期待できます。また、頻尿や残尿感、夜間尿などの排尿症状にも有効です。副作用としては頭痛、鼻づまり、背部痛、消化不良などが報告されており、軽度なものが多いですが、硝酸薬(狭心症などの虚血性心疾患の治療に使用される血管拡張薬)を服用している方は併用禁忌となります。
【メリット】
ED治療効果の安定化

性行為の直前に薬を飲まなくてもよくなり、自然なタイミングで性生活が可能となります。
血管内皮機能の改善

毎日の持続的なPDE-5阻害で血流が安定的に改善し、認知症や心血管リスク低減が期待されます。
前立腺肥大(BPH)の症状改善

排尿障害や夜間頻尿を改善する効果があり、BPH治療薬としても正式に認可されています。
アンチエイジング効果の可能性
血流改善による全身の代謝促進、ミトコンドリア活性化が間接的なアンチエイジングにつながる可能性があります。
食事の影響を受けにくい

毎日服用なので食事とのタイミングを気にせず使えます(シアリス自体も食事影響が小さい)。
【デメリット】
① 副作用のリスク
頭痛、顔のほてり、鼻づまり、胃もたれ、筋肉痛。軽微ですが慢性的に出る場合もあります。
② 血圧低下リスク
特に高血圧治療薬や硝酸薬を使用中の場合、血圧低下によりめまいや立ちくらみを起こすことがあります。硝酸薬との併用は禁忌です(命に関わる血圧低下の恐れあり)。
③ 費用がかかる
保険適用外(自由診療)です(前立腺肥大症の方には保険適応になる場合があります)。 
④ 長期安全性(数年以上)に関する完全な安全性データはまだ限られていますが重大な副作用報告はありません。
参考文献
1:勃起不全の男性におけるタダラフィル5mgの1日1回投与の長期安全性と有効性

2:タダラフィル5mgの1日1回投与は下部尿路症状および勃起不全を改善する:系統的レビューおよびメタアナリシス
3:タダラフィルの長期投与は、心血管リスクが高まった男性の内皮機能を改善する
4:勃起不全および早漏の治療薬としてタダラフィル5mgを毎日服用した場合の短期および長期追跡調査結果
5:良性前立腺肥大症の下部尿路症状に対するタダラフィル5mgを1日1回12週間単剤投与する有効性と安全性:エビデンスに基づく分析
6:勃起不全でホスホジエステラーゼ5阻害薬未治療の男性における1日1回タダラフィル投与が治療満足度、心理社会的アウトカム、自発勃起、および内皮機能の指標に及ぼす影響


亜鉛欠乏 

  2025.5.13.にアップして亜鉛欠乏症を参照してください。 
 
⑤ 男性ホルモン補充療法(TRT:testosterone replacemento therapy

A:男性ホルモン筋肉注射

【2024年7月1日 大切なお知らせ】
男性ホルモン補充療法で使用しているエナルモンデポー筋肉注射ですが、
現在も出荷制限中であるため、在庫切れの可能性も出てくることをお伝え致します。
新規で治療開始希望の方は必ず予約が必要です、ご理解のほどお願いいたします。

 

男性ホルモン補充療法「エナルモンデポー筋肉注射」!!

エナルモンデポー筋肉注射は、
男性ホルモン(テストステロン)を補充する注射です。

通常、テストステロンエナント酸エステルとして、
1回100~250mgを2~4週間毎に注射します。

投与量や間隔については、年齢や症状などによる為、
医師の判断のもと適宜増減します。

 力エナルモンデポー筋肉注射を接種することで得られる効果力

【身体面】
 
・肉体疲労 ・記憶集中力低下 ・発汗やほてり ・骨関節筋肉症状 ・睡眠障害 の改善
【心理面】
 ・不安感や抑うつ気分 ・苛々 ・神経過敏 ・精神的疲労感 の改善
【性機能関連】
 
・勃起障害(PDE5阻害効果UP) ・射精感 ・性欲低下 の改善

 力副反応力 
 ・精巣機能低下(男性不妊の原因になることがあります:ゴナドトロピンの低下により精巣での
    精子形成が抑制されるため、長期間の治療によって精巣萎縮や無精子症の可能性あり
    TRTにより精子数が減った場合2000万個/mLに回復するまで中央値は3.4ヶ月の報告
    TRT中止後6~24ヶ月で造成機能が回復することが多い)
   ・多血症(テストステロンによる腎臓でのエリスロポエチン産生の直接刺激と
   赤血球幹細胞に対する直接作用によるもの 注射製剤で多い 用量依存性に出現
   3-4ヶ月ごとに血液検査 Hb18以上もしくはHt53%以上の時注射を減量・中止)
 ・睡眠時無呼吸症候群の悪化
 ・多毛、脱毛、ニキビ(エナルモンデポー200mg筋注で30%にざ瘡の報告あり)
 ・心血管系イベントリスク(諸外国ガイドライン AACE・EAU・ISSM・ISSAMにはリスク増加なし
  AUAはリスク対抗効果比の算定なしBSSMは両論併記(エビデンスなし) 日本:統一した見解なし
  しかし 心血管イベント発症直後や未治療の重症高血圧症・うっ血性心不全には推奨しない
  AACE(米国臨床内分泌学会)ISSM(国際性機能学会)ISSAM(国際aging male学会)
   BSSM(英国性機能学会)
 陰茎肥大

 気分、行動の変化

 
前立腺肥大(現在エビデンスとして、中等度未満のBPH(前立腺肥大症)に対するTRTは

   LUTS(下部尿路症状)を悪化させず、TRTはLUTSを改善させ得る
 前立腺癌 TRT群と非TRT群で前立腺癌発症差はなし、総投与量3200mg以上で前立腺癌発症
  のリスクは軽減 
Walsh TJ,et al.PLos One.2018;13(6) :e0199194

 力症状改善までに必要な期間力 
数日以内→ インスリン感受性改善(血糖コントロールは3~12ヶ月後)
3週間以内→性欲低下が改善(6週間で最大の改善)
3~4週間以内→生活の質改善(最大の効果を得るには長期間の治療が必要)
3~6週間後→抑うつ気分の改善(最大の効果は18から30週間後)
4週間後→脂質異常の改善(高コレステロール血症や高中性脂肪血症の改善、最大は6~12ヶ月)
6ヶ月後→骨密度改善(完全な有効性は24ヶ月から36ヶ月)
 Lunenfeld B,Aging Male,2013;16:142-150) 

エナルモンデポー筋肉注射は、保険診療となります。
治療開始前に、治療が可能かどうかの採血を行います。
(CBC・生化学検査・PSA・フリーテストステロン・
LH・FSH・甲状腺機能・亜鉛・フェリチンなど 必要に応じて) 
初回、そして治療中の定期的な採血は、副作用の確認などを含め、
安全に男性ホルモンを注射するにあたり必須となります。
予めご了承ください。
※採血や診察の結果により、保険適用とならない場合がございます。

    力エナルモンデポー筋肉注射が行えない方力
下記項目に該当する方は、エナルモンデポー筋肉注射は行うことができません。
□ 前立腺がん患者
□ 治療前PSAが2.0ng/mg以上 ←採血結果で医師が判断(2~4は慎重投与)
□ 中等度以上の前立腺肥大症
□ 乳がん
□ 重度の肝機能障害
□ 重度の高血圧・多血症・うっ血性心不全
□ 睡眠時無呼吸症候群
□ プロスポーツ選手 (テストステロンはドーピングの対象です)

エナルモンデポー筋肉注射

保険診療

1A(125mg)~2A(250mg)を筋肉注射

費用

診療費に下記料金が追加で発生します。
1A +270円(3割負担)
2A +450円(3割負担) 

医師の診察により、保険適用とならない場合、自由診療にて治療可能です。
その際は医師へご相談ください。

   力ガイドラインから力
治療開始後3ヶ月ごとに治療効果を判定し、副作用の出現に注意しながら治療継続の適否を判断します。治療は長期にわたり行われるため、治療では開始後3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月以降少なくとも1年ごとに各臓器におけるLOH症状および、徴候に対する定期的な評価を欠かさず行い、治療の継続および中止を判断するか患者さんと話し合う必要があります。 (LOH症候群診療の手引き、2022)

   力自由診療 費用力

エナルモンデポー1A 5,000円(税込)
エナルモンデポー追加 1A 3,500円(税込)

例)エナルモンデポー2A…8,500円(税込) 3A…12,000円(税込)

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B:テストステロン塗布剤
テストステロンゲル(塗布剤)は塗布後24時間で定常状態に達し、塗布中は正常範囲内に保たれる
Lakshiman KM,Basaria S.Safety and efficasy of testosterone gel in the treatment of male hypogonadism.Clin Interv Aging.2009*;4:397-412

連日繰り返し塗布した場合平均血清テストステロンレベルは正常範囲に中間から正常範囲の上限にいじされた、30日目、90日目、180日目の薬物動態は非常に安定しており、血清テストステロンレベルは持続的に維持されたSwerdloff RS,Wang C,Cunningham G,et al.Long-term pharmacokinetics of transdermal testosterone gel in hypogonadadal men.J Clin Endocrinol Metab.2000;85( 12) :45000-45100

性機能と気分に対しては注射剤と同等の効果である一方、多血症のリスクについては注射剤より低い
Belkoff L,Brock G,Carrara D,Neijber A,Ando M,Mitchel J.Efficasy and safesy of tesutosterone replacement gel for treating hypogonadism in men:Phase Ⅲ open-label studies Andrologia.2018 Feb;50(1) 

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性ホルモンの日内変動を考慮し、
生理的なリズムに対応したホルモン補充が期待できる塗布剤です。
経皮吸収なので、肝での初回通過効果を受けません。
また、低用量なので、長期投与での安全性が期待できます。
 

 


エナルモンデポー筋肉注射とグローミン軟膏の組み合わせ療法について

下記の図のように、Ⅰ群・Ⅱ群に分けて臨床比較試験を行った結果、
組み合わせ療法を選択する方が半数を超えておりました。
アンケート結果より、より効果の高さを実感され、来院の回数減に魅力を感じた方が多いようです。
 

 


●血中濃度の推移
 

 

「グローミン」を塗布すると、血中のフリーテストロン値が上昇し、約2時間後にピークを迎え、
4~8時間後までに塗布前のレベルへ戻ります。
1日2回 6mg(約2cm程 3mgを2回)、局所の皮膚に塗布します。
★推奨部位として、陰嚢、腹部、顎下 ※下記図を参照ください
 

 

また、遊離テストステロン低値を伴うメタボリックシンドローム患者へグローミンを投与した際、
インスリン・総コレステロール・遊離テストステロン数値の改善が大きく確認されています。
 

 

グローミン
1%テストステロン・クリーム


1日2回
症状改善後は1日1回
(1日1回の場合は、朝の塗布)

グローミンは睾丸が推奨
もしくはひげそり後の顎 

1本は1日2回で2週間
1日1回で4週間
 

1本10g(約15日分)
4,100円(税込)

グローミンのみ処方希望の方
自費診療費 3,000円
+
ホルモン検査 15,000円

※採血は初回は必須、それ以降は
医師が必要と判断した時のみ。

初診時に採血を行い、採血結果により処方可能と医師が判断した際、2回目受診時に処方致します。

※グローミンの処方のみで来院の方は、上記薬剤代の他に、
 自費診療費 3,000円(税込)+自費ホルモン採血代 11,000円(税込)が必要です。
※グローミンは診察室で医師よりお渡し致します。

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テストステロン治療講習会を受講し、テストステロン治療認定医を取得した医師のみ
処方できるお薬です。直接皮膚に塗布する外用薬となります。
重量あたり、5%のテストステロンが含まれています。
(前述のグローミンは1%テストステロン)
この治療は自由診療のみです。

ゲル製剤は注射剤よりも濃度の上昇が急ではない為、
副作用は少ないです。
ただし、毛がはえている皮膚に塗布すると、
ニキビができることがあります。
投与量が多いと、多血症・肝障害・凝固能亢進が起こる事がある為、
定期的な採血が必要です。

費用について
1UPフォーミュラは1回の処方につき、最大4本まで同時に処方が可能です。
その際、1本 11,000円(税込)×本数薬剤代となります。
また、1回の処方につき事務手数料1,100円(税込)発生致します。
事務手数料は、4本処方の場合でも1,100円(税込)です

1UPフォーミュラ
5%テストステロン皮膚外用剤

1日1回 
1本で約2ヶ月

毎日同じ時間に塗布
毛の少ない皮膚(例:太ももの内側、上腕の内側など)に塗布

人差し指の第一関節分(約2cm)をチューブから出し、これがテストステロン20mgに相当

薬剤代:11,000円(税込) / 本
事務手数料:1,100円(税込)

1本:12,100円(税込)
2本:23,100円(税込)
3本:34,100円(税込)
4本:45,100円(税込)


1UPフォーミュラのみ処方希望の方
自費診療費 3,000円
ホルモン採血 15,000円

※採血は初回は必須、それ以降は
医師が必要と判断した時のみ。

1UPフォーミュラは粗悪品の流通を防ぐため、提携薬局でのみ処方を行っております
診察後、アイさくらクリニックより提携薬局へ処方箋を提出し、患者さんのご自宅にお薬が届きます。お薬代は提携薬局へお支払いとなります。
※診察費、採血費は別途クリニックにてお支払いとなります。
※1UPフォーミュラの処方のみで来院の方は、上記薬剤代・事務手数料の他に、
 自費診療費 3,000円(税込)+自費採血代 10,000円(税込)が必要です。

常温保存が推奨(夏でも) 冷蔵保存だとテストステロンの成分が
析出して皮膚からの吸収が落ちます。 
開封後は3ヶ月、未開封の場合は記載日より6ヶ月以内に使用推奨(学会より)
一度開封したら 夏は3ヶ月で使用、冬は2ヶ月で使用すること。
人差し指第一関節の分量でテストステロン20mgに相当。

1UPフォーミュラ 説明書

実際に1UPフォーミュラが届いた様子です🙆

①診察日から5日後にレターパックで届きました。 ※日数は条件によって異なります。

 

初回にご記入頂く同意書のご住所宛に郵送されます。
品名欄は「gel軟膏」と明記されていました人差し指
 

②中には、品物お支払い方法・使用方法が記載された用紙がそれぞれ1枚ずつ入ってました。

 

 

 現金書留お振込 が選択できますぴかぴか(新)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1回最大4本まで一度に購入出来ます。
常温保存が推奨(夏でも) 冷蔵保存だとテストステロンの成分が
析出して皮膚からの吸収が落ちます。 
開封後は3ヶ月、未開封の場合は記載日より6ヶ月以内に使用推奨(学会より)
(一度開封したら 夏は3ヶ月で使用、冬は2ヶ月で使用が推奨)
人差し指第一関節の分量でテストステロン20mgに相当。

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C:注射・塗布(ゲル)以外の治療法
 ①経口薬:現在日本で使用可能な薬剤はありませんが
海外では経口テストステロンウンデカン酸製剤が使用されています。
 ②経鼻スプレー:現在日本で使用可能な薬剤はありません(ゴナドトロピンの継続的な放出や内因性テストステロンの産生など、視床下部・下垂体・性腺機能の重要な側面を維持しながらテストステロンレベルを回復させる治療)
Gronski MA,Grober ED,Gottesman IS,Ormsby RW,Bryson N,Efficacy of Nasal Testosterone Gel( Natesto) Stratifined by Baseline 
  ③パッチ剤:現在日本で使用可能な薬剤はありません 1日1回の使用でゲル同様に皮膚から薬剤が吸収されます。
(筋注やゲル、経鼻スプレー、パッチ剤などは※First pass effect(初回パスイフェクト)が無いため副作用と有効性において有意な剤型です)※初回通過効果(First pass effect)とは、薬物動態学において摂取された薬剤が、投与された部位から全身へ送られる際に肝臓などで代謝される過程のこと。

男性の射精頻度と前立腺癌との関係 
1. ハーバード大学の前向きコホート研究(2016年)
対象:31,925人の米国人男性を18年間追跡。
結果:20代および40代で月21回以上射精していた男性は、月4~7回の射精頻度の男性と比較して、前立腺がんの発症リスクが約20%低下していました。
考察:射精によって前立腺内の潜在的な発がん物質や炎症因子が排出される可能性があり、これがリスク低下に寄与していると考えられています。 


2. 射精頻度と前立腺癌 オーストラリアの研究(2003年)
対象:2,338人の男性を対象に、性的要因と70歳未満での前立腺がん発症との関連を調査。
結果:週に4.6~7回射精していた男性は、週に2.3回未満の射精頻度の男性と比較して、前立腺がんの発症リスクが36%低下していました。
考察:若年期の射精頻度が高いほど、後年の前立腺がんリスクが低下する傾向が見られました。 

3. CAPLIFE研究(スペイン、2023年)
対象:前立腺がん患者と健常者を比較。
結果:月に0~3回の射精頻度の男性は、月に4回以上射精する男性と比較して、前立腺がんのリスクが2.38倍高く、特に進行性のがん(ISUPグレード3~5)ではリスクが4.7倍に増加していました。
考察:射精頻度の低さが、特に高リスクの前立腺がんと強く関連している可能性が示唆されました。

 

 

気になる方は、医師へご相談ください。

アイさくらクリニック
TEL  092-738-8733

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〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

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