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夜間熱中症

毎年のことですが 熱中症が話題に登る時期になりましたね。

今年も昼間の熱中症は皆さん注意していますが、
新しいワード『夜間熱中症』がTVなどで注意喚起されていますね。 

熱中症は外気温上昇により体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、
体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇めまいけいれん頭痛などの
さまざまな症状を起こす病気。

臓器別症状として

に関する症状:頭痛・めまい・たちくらみ・意識障害(ぼんやり感) 

筋肉に関する症状:筋肉痛、脚がつる・こむら返り・体のけいれん

胃腸に関する症状:食欲不振・嘔気(吐き気) などなど 

また 体に力が入らない・大量の汗・頻脈・顔のほてり・呼吸苦
または過呼吸・熱がこもっている感じなども注意!!


熱中症は日中に起こるイメージが強いかと思います、実際 熱中症のピーク時間は
体温が上昇しやすい午後の14~16時に大きなピーク
昼前の11時に小さなピークがあると言われています。
しかし夏場の熱中症の約4割は夜間にも発生しているのが現状の様です。

(昼間の熱中症と違って)夜間熱中症の注意点は 

①輻射熱(ふくしゃねつ)

太陽の熱は100%輻射熱になります。建物内が熱くなる原因は太陽の輻射熱により建物の屋根や外壁が熱せられ、次に屋根や外壁から輻射熱が建物内に放出されるのが原因です。 輻射熱が出にくい建物であれば安心なのでしょうがRCマンション・鉄筋コンクリートマンションは木造一戸建てに比べ 木造住宅と比べ隙間が少ない(気密性が高い) 上下左右を隣家に囲まれている 木造建築物に比べ蓄熱性が高いなど 冬場は暖かいのが魅力ですが 夏場は逆にデメリットとなります。 

②夜間は人は寝ている、つまり水分補給出来ない時間帯である 

昼間は汗をかいたら熱中症対策として、水を飲む行動をとれますが 夜間は適宜の水分補給が出来ない時間帯です。寝る前に水分補給をしていない人や、寝る前にアルコールを摂っている人は特に注意!! 

熱中症かどうか?の対策として 上記の症状があれば まず熱中症を疑って水分補給をする、体を冷やすなどが大切。 人の汗は気化熱により体を冷やす作用がありますが 高齢者や乳幼児、運動習慣のない人、肥満気味の人、暑い環境に慣れてない人は 汗を適度にかけなくて 熱中症になりやすいといわれています。(夏になるまえから暑熱馴化出来て居る人はOK) 

 

夜間熱中症の対策は人差し指

① エアコンを適宜使用して適切な温度・湿度の調整をする、一晩を通して適切環境を維持する

人が快適に眠るには夏場と冬場は多少違いますが、 夏場は温度25-27度 湿度は通年で50~60%の環境が理想とされています。→エアコンの設定と実際の温度は違うので(計測が大切) 

また 寝床内温度は30℃前後、湿度は50%前後が快適とされており寝具の工夫も大切です。

② 入眠前、起床時の水分補給 

人は一晩の500mLの汗をかくと言われています。

そのため寝る前には各コップ1杯のお水(もしくはスポーツドリンク)補給したいところです

(カフェインなどが入っているものは利尿作用があるため逆効果なので お茶系なら 麦茶や黒豆茶がお勧め、脱水症状が既に少しでもあるなら経口補水液などがOK) 

夜間熱中症で亡くなる方のほとんどがエアコンをつけていないと言われています。またタイマー設定で寝ている方も多いのが現状。 

睡眠環境は入眠時だけを意識するのではなく、一晩を通して 睡眠環境を維持する考えで設定を変えていきましょう。 私は温度計と湿度計が一目で見られる機器を部屋に置いています。 温度だけでなく湿度にも意識して 睡眠環境の維持という観点で 快適な睡眠を確保してくださいね!! 

夜間の脱水で夜間熱中症だけでも危険なのですが 

夜間は脳梗塞が起こりやすい時間帯でもあります(夏場に脳梗塞は多くなります) 

(逆に脳出血は冬場に多い、午前中に多い、月曜日に多いと言われています) 

熱中症の予防がその後の麻痺などの生活になる脳梗塞を予防することに繋がります。 

皆さん データ上 7月より8月が熱中症が多発します。今の時期から注意しておきましょうね!!

厚生労働省 令和3年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況より

 

 

 

 

 

 

 

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