先日、富士薬品さんに
高尿酸血症のお薬「トピロリック錠」と「ユリス錠」の勉強会をしていただきました。
食の欧米化に伴い、30歳以上の男性の1/3は尿酸値が高いそうです。
尿酸値が高いと言われても「痛風になって足が痛くなるだけでしょう」と
軽く思ってはいませんか?
尿酸値が高いと、腎臓に負担をかけてしまい、腎機能の低下を招いてしまいます。
また脳と心血管疾患と腎臓は密接に関係しており「脳、心腎連関」とも言われ
腎臓の疾患から脳血管障害や心筋梗塞を発症することも少なくありません。
尿酸は「プリン体」が分解されてできる物質です。
食品に含まれるものだけでなく体内でも作られます。
プリン体からできた「尿酸」は主に腎臓から尿中に排泄されます。
尿酸は決して悪いものではなく、
私たちの体を錆びさせる活性酸素を除去する「抗酸化作用」を持っているため、
だいたい6.0㎎/dL以下にコントロールすることが望ましいです。
痛風は、尿酸により作り出される尿酸塩の結晶により氷山のようなものが形成され、
その氷山の一角が崩れ落ちた時に痛みとなって出てきます。
まずは尿酸をためないように6.0㎎/dL以下にコントロールすること.
痛風が起こってしまったら尿酸塩の結晶がなくなるまで、
ゆっくりじっくり治療を継続することが重要です。
尿酸が高いことで起こる高尿酸血症を治療するためには、
まず尿酸が過剰に作られないようにすることと、過剰になった尿酸を排出することが必要です。
一般的には高尿酸血症には Ⅰ尿酸産生過剰型とⅡ尿酸排出低下型があるとの事ですが
Ⅰ尿酸産生過剰型には尿酸生成抑制薬
Ⅱ尿酸排出低下型には尿酸排出促進薬が使用されるようです。
●トピロピック錠 尿酸が作られるのを抑える(尿酸生成抑制薬)
●ユリス錠 腎臓での尿酸の再吸収を抑え、排泄を促す(尿酸排出促進薬)
私も今回のお話を伺うまで高尿酸血症を少し簡単に考えていました。
尿酸値が高いと言われたら、まずは生活習慣の改善
バランスのよい食事を摂る。
水分を一日2~2.5ℓ摂る。尿酸が尿に溶けやすくなり「尿路結石」のリスクを下げます。
甘いジュースは血清尿酸値を上げるのでお茶かお水を飲む。
飲酒量を制限する。一日当たりビール350~500ml、日本酒1合、ウィスキー60mlなど
運動をする。ウォーキングなどの有酸素運動は血清尿酸値を下げる働きがあります。
反対に激しい運動は血清尿酸値を上げてしまうので要注意です。
血液検査で尿酸値が高かったら医師の診断を受けて、生活習慣を見直しながら治療をしていきましょう。
スタッフミントでした。
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