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エストロゲンの作用(卵胞ホルモン)

エストロゲン(卵胞ホルモン)の作用は、
女性の身体における多岐にわたる
重要な役割を果たします。

エストロゲンは主に
卵巣から分泌されるホルモンで、
女性の生殖器の発達と機能維持、
全身の健康に寄与しています。

以下にエストロゲンの主な作用を詳しくまとめます。

1. 生殖器への作用

女性の第二次性徴

  • 思春期に乳房の発達、
    骨盤の拡大、
    外陰部や膣の発達を促進。

子宮や膣の維持

  • 子宮:
    子宮内膜の成長を促し、
    妊娠の準備を整える。
    月経周期に合わせて内膜を増殖させ、
    排卵後の着床に備える。
  • 膣:
    膣粘膜の厚みと潤滑性を維持。
    膣内の酸性環境を保持し、
    感染から保護。

卵管と卵巣の機能

  • 卵管の収縮を促し、受精卵の輸送を助ける。

2. 骨と筋肉への作用

骨密度の維持

  • 骨の破壊(骨吸収)を抑え、
    骨形成を促進することで骨粗鬆症を予防。
  • 閉経後のエストロゲン低下は、
    骨密度の急激な減少を引き起こします

筋肉への影響

  • 筋肉の柔軟性を高め、筋力維持に寄与。

3. 心血管系への作用

血管の健康維持

  • 血管壁の弾力性を向上させ、
    動脈硬化のリスクを低下。
  • 血流を改善し、
    心血管疾患の予防に寄与。

コレステロール代謝の改善

  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)
    を増加させ、
    LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
    を減少。
  • 血中脂質のバランスを整える。

4. 中枢神経系への作用

気分の安定化

  • エストロゲンは
    神経伝達物質(セロトニンやドーパミン)
    に影響を与え、
    気分の安定やうつ症状の軽減に寄与。

認知機能の維持

  • 脳の神経細胞の保護と
    新たな神経細胞の生成を促進。
  • 記憶力や集中力をサポート。

5. 皮膚や毛髪への作用

皮膚

  • コラーゲンの産生を促進し、
    皮膚の弾力性と保湿を維持。
  • シワや乾燥を防ぐ。

毛髪

  • 髪の成長をサポートし、脱毛を抑える。

6. 代謝への作用

脂肪分布の調整

  • 女性らしい体型
    (胸部や腰回りの脂肪分布)を形成。
  • 基礎代謝率の調整に寄与。

インスリン感受性の調整

  • エストロゲンは
    インスリン感受性を高め、
    血糖値の安定化に貢献。

7. 性欲と性的健康への作用

  • 性的興奮や潤滑分泌を促進し、
    性的満足度を向上。
  • 外陰部や膣の血流を改善し、
    膣の健康を維持。
     

 

 

 

 

 

 

 

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