診療で睡眠時間の確保、睡眠覚醒リズムを一定にすることは特に重要視していますが
「睡眠と心の健康」について、興味深い最新の研究データをご紹介します。
よく「メンタルを保つには何時間寝ればいいですか?」と聞かれますが、これまでは「だいたい7時間から8時間」と答えていました。しかし、米国の最新調査(NHANES)を分析した報告により、「平日は約7.7時間、週末は約8.3時間」が、うつ病のリスクを最も抑えられる、いわば「魔法の数字」であることが示されたのです。
この研究で注目すべきは、睡眠時間とうつの関係が「U字型」を描いている点です。つまり、睡眠が不足するのはもちろん、寝すぎてしまっても、うつ病のリスクが高まってしまうということです。
「週末に溜まった疲れを寝溜めで解消しよう」と昼過ぎまで眠り続けることは、実は自律神経のバランスを崩し、かえって気分を落ち込ませる原因になりかねません。週末であっても、平日プラス1時間弱(8時間半以内)に留めるのが、心を守るためのスマートな過ごし方と言えるでしょう。
いつもの2時間遅れまでには起き上がることを推奨してきましたが、データ的にも適合している様です。
また、この研究では男女差があることも示唆されています。数字はあくまで目安ですが、大切なのは「自分にとっての適正量」を知ることです。
平日は7.5時間〜7.8時間を目安に、早めの就寝を心がける。
週末は少しゆったりと8.0時間〜8.7時間程度、心身を休ませる。
こうした「週の中でのリズムの変動」を意識することが、現代社会のストレスから自分自身を守る、最も身近で強力な予防策になります。
「最近、少し気分が晴れないな」と感じている方は、まずはこの「平日7.7時間、週末8.3時間」を目標に、睡眠環境を見直してみてはいかがでしょうか。

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