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線維筋痛症

 線維筋痛症とは

線維筋痛症(せんいきんつうしょう)」は、原因不明の全身の疼痛(wide-spread pain)を主症状とし、不眠うつ病などの精神神経症状過敏性大腸症候群逆流性食道炎過活動性膀胱炎などの自律神経系の症状を副症状とする病気です。

痛みの程度は、軽いものから激痛まで幅広く、線維筋痛症
痛む場所が変化したり、天気や気候、ストレスなどによって痛みの強さが変わることもあります。

原因はまだ分かっていません
身体的・精神的ストレスや、けがや手術などの外傷が引き金となり、中枢神経がエラーを起こして、痛みの感覚が高まってしまうのではないかと推測されています。

男性よりも女性に多く、特に中高年に多い病気です
原因不明のため、血液検査やレントゲン、MRIなどの検査をしても異常がみられず、
更年期障害や自律神経失調症と間違われやすい疾患です。
日本の人口の1.66%、約200万人の方が罹患していると見込まれています。

線維筋痛症は、死に至る病気ではありません
しかし、『身体のどこかがいつも痛い』ということが延々と続くため、精神的にも追い込まれ、不安感や憂うつ感、不眠、イライラなどの精神症状が出やすくなります。

日常生活や社会生活に支障が生じ、
QOL(生活の質)が著しく損なわれる病気なのです。

 

 線維筋痛症の治療

当院では、主にリリカ(プレガバリン)、セレコックスノイロトロピンというお薬によって治療を行っていきます。

治療は、健康保険の適応内で行えます。
注射や投薬は医療行為です。
必ず医師の診察を受けていただき、医師と話し合って治療内容を決めていきます


リリカ(プレガバリン)

リリカは、今までの痛み止めとはちょっと異なった疼痛治療薬です。

痛みを発する過剰に興奮した神経系に対して、各種の興奮性神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛作用を発揮します

世界105の国と地域で承認されており、日本では2010年6月に満を持して発売されました。
線維筋痛症にも効果があると見込まれ、2012年6月22日に保険適応の承認がおりたばかりの新しいお薬です。

1日2回服用します。


セレコックス

セレコックスは、分類的にはロキソニンやボルタレンと同じ類型に属するNSAIDs(消炎鎮痛薬)です。
しかし、痛みに関する酵素により選択的に作用するため、通常のNSAIDs(消炎鎮痛薬)に生じる胃腸障害や臓器障害がとても少ない新しいタイプの鎮痛薬です。
痛みを抑える効果も強いため、大変期待が寄せられているお薬です。

1日2回服用します。


ノイロトロピン

ノイロトロピンは、通常の消炎鎮痛薬(バファリン、ロキソニン、ボルタレンなど)とは全く異なる作用があり、痛みを感じる神経の感受性を低下させることで鎮痛効果を発揮する、痛みの治療薬です。
消炎鎮痛薬のように胃腸障害や臓器障害を起こすことはほとんどなく、
安心して長期でも使用できます
発売は古く、1976年から。
しかし、最近になって難治性の痛みに対する効果が高まることが分かり、注目を集めています

飲み薬と注射があります。

ノイロトロピンの注 射

3mlを腕に皮下注射します。
当院では、注射の痛みが最小限になるよう、極細の注射針を使用しています。

ノイロトロピン注射の費用は、健康保険を使った3割負担で100円程度です。
(その他、診察料がかかります)

ノイロトロピンの錠剤

1日2回、1回2錠 1日4錠を服用します。

 

 

【もくじ】
「痛み」の種類
肩こり・腰痛・背部痛
脊柱管狭窄症(LCS)
・線維筋痛症
心理的な原因の痛み

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