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コンピューターが診療する日

アメリカで議論を呼んでいる作品「Humans Need Not Apply (人間は採用しない) 」ではロボットによる将来の姿が描かれています。かつて馬が労働を担っていた時代がありましたが、自動車の登場で1915年をピークに、頭数が減り始め馬は自動車に取って代わられました、今度は人工知能が知的労働者の職を奪う日が迫る!!と述べています!! 

1915年人は100年後馬が車に変わっている姿を想像していたでしょうか? 
2015年人は100年後は人間の仕事が人工知能に変わっている様です!!

2020年の東京オリンピックまでには高速道路では自動運転の車が走り回っているのがまさに現実になろうとしています、それは自動運転車では物流の革命が起きるかもしれませんが、事故がなく安全に物を運ぶ輸送手段は大量の失業者を生み出すこととなるかも!!
また ロボットがプログラムや新聞記事を書くことも想定されています。
ニューヨーク証券取引所では、現時点でも取引される株式の70%がアルゴリズム・トレーディングという統計もあるようで、ロボットは自ら学び、また、他のロボットから学び、スキルを上げていくので人間の仕事を代わりにするかも。 現在人間が行っている様々な分野の営業活動も、莫大なデータを分析して個人・会社に一番良いデータをロボットが提示してくれることが想定されています。

人工知能に第107回(平成25年度)および第108回(平成26年度)の医師国家試験のうち、臨床実地問題27問を解答させた結果、正答率は42.6%という結果になった様で、今回は合格に必要とされる正答率(過去10年の平均値)の66.6%には及ばなかったが、医師国家試験でさえ数年以内に人工知能が合格水準に達する様子。

現在、臨床判断支援システム(Clinical Decision Support System;CDSS)→医療従事者が臨床判断する際に有用な情報を提供するコンピューターシステムがありますが、これが進化すると、莫大な医療データと個人の過去データとの照合、検査機器の併用でコンピューターが医師に代わって生身の患者さんを診断する時代が普通になっているかも? 

→将来的にネットワークをつないで無医村などで活用も現実的に思案されているようですが、この数年でITが世界をめまぐるしく変えるのは間違いないようですね!! 



私が医師になった28年前とこれからの28年では進歩が格段に違うようですね!! 
ホーキング博士はBBCのインタビューに対して「完全な人工知能を開発できたら、それは人類の終焉を意味するかもしれない」と述べています。
ワクワクする反面、コンピューター恐るべし、脅威です!! 
 

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