トップ  > 病院長ブログ  > 処暑(しょしょ)も過ぎたがまだ暑いですね!!

処暑(しょしょ)も過ぎたがまだ暑いですね!!

処暑も過ぎましたがまだまだ暑い日が続きますね。

汗だくでなんだか不恰好、制汗剤では効き目がない、タオルやハンカチが何枚あっても足りない、そんな溢れんばかりの汗に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

実は統計によると、日本人の約7人に1人は多汗症を自覚しているとのことです。

今日では医療機関では塗り薬や注射、内服薬等様々な治療が行われています。

今回、その治療の1つとして「漢方薬」を紹介します!!!

実は多汗症とはいっても、その原因は汗をかく部位やその人の体質、精神状態などにより違いがあるのです。漢方薬はそれぞれの特性にあったオーダーメイドな治療を行うことができます。そこで今回は大きく分けて4つの多汗症での漢方治療を紹介します。や注射、内服薬等様々な治療が行われています。

1:補中益気湯(疲れやすいタイプ)
疲れやすく、夏バテなどで食欲がなくなるような方に適しています。消化吸収機能を高め、元気をつける漢方薬で、だるい、精神的に落ち込むといった方にもおすすめです。白朮と黄耆には汗を止める効果があります。こちらは多汗症以外でも、夏バテの漢方薬としても有名です。
2:防已黄耆湯(肥満・水太りタイプ)
色白で水太りがあり、疲れやすい方に適しています。部位としては脇の匂いが気になる方におすすめです。防已と黄耆を中心に、余分な水分を尿に変えることで汗を少なくしてくれます。多汗症以外でもダイエットの漢方薬として有名です。
3:加味逍遙散(手掌足底タイプ)
精神症状が伴う方に適しています。部位としては手掌足底に加え、頭部に汗が多い方にもおすすめです。イライラや神経の高ぶりなどを抑え、のぼせやホットフラッシュなどを改善する効果もあり、女性の不定愁訴に対しての漢方薬としても有名です。
4:白虎加人参湯(ほてりタイプ)
比較的体力があり、のぼせ(ほてり感)や口渇感を訴える方、特に夏になると冷たいものを沢山飲んでしまう方に適しています。石膏を中心に熱を冷ます生薬が多く配合され、身体の水分バランスが保たれます。

いかがでしたか?もちろん他にも多くの漢方がありますが今回は代表して4つ紹介しました!!

それぞれ症状や体質にあった漢方薬を選んでいただくことで、「多汗症」に悩まない

残りの夏を楽しく過ごしましょう!!!

 

〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

TEL:092-738-8733