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ミニピル処方始めました!! ジエノゲスト処方解禁!! 

ミニピル(mini-pill)とは、
低用量プロゲスチンのみを含む
経口避妊薬のことです。
従来の「低用量ピル」は
エストロゲンとプロゲスチンの
2種類のホルモンを含むのに対し、
この「ミニピル」は
プロゲスチン(黄体ホルモン)のみ
含むのが特徴です。
避妊が目的ではなく、
月経困難症の治療薬です。
(保険診療可能です) 

 

特徴と仕組み

ミニピルは以下のような働きをします

  1. 子宮頸管粘液の変化
    子宮頸管粘液を変化させて
    子宮への精子の侵入を阻止し、
    受精させにくくする仕組みになっています。
  2. 子宮内膜の変化
    受精卵が着床しにくい環境を作ります。
    子宮内膜を薄くするため
    月経痛が解消・緩和されます。
  3. 排卵抑制(完全ではない)の
    一部の女性では排卵を抑制する場合がありますが、
    エストロゲンを含むピルほど強力ではありません。
LEP(Low dose Estrogen Progestin)
レップ製剤より優れている点
  • エストロゲンを含まないため、
    副作用が少ない

    エストロゲン由来の副作用
    ・血栓症や頭痛
    ・吐き気が少ない
    ・喫煙者
    ・閃輝暗点を伴う頭痛持ちの人
    ・肥満

    高血圧症
     の方でも使用出来ます。
注意点
  • 摂取時間の厳守が必要
    ミニピルは効果を最大限にするため、
    毎日同じ時間に1日2回摂取することが求められます。
    ※当院で処方しているミニピルはジェノゲストです。
    0.5mg錠を朝1錠と就寝前1錠同じ時間帯に服用します。
    3時間以上の遅れがあると
    月経困難の軽減効果が低下する可能性があります。
  • 副作用がある場合も
    不正出血高頻度(94.6%)でみられます。
    軽度の副作用として
    倦怠感(7.5%)、月経過多(7.5%)、
    乳房不快感(5.4%)、頭痛(4.8%)、
    悪心(4.1%)、傾眠(4.1%)があります。
  • 完全な排卵抑制が期待できない
    本来の目的は月経困難の軽減効果です。
    避妊効果に関して従来のピルよりも
    効果が弱いため、追加の避妊手段が
    必要です。
使用上の注意
  • 医師の処方が必要です。
    ※月経困難症を治療している
     医師による診察。
    服用前には、健康状態やこれまでの歴を確認し、
    適しているかどうか判断してもらう
    必要があります。
  • 機能的月経困難症には効果がありますが、
    器質的月経困難症である場合、
    産婦人科での治療が必要となります。
  • 1回目は、月経の2~5日目から服薬を開始します。
    月経により確実に妊娠していないことを
    確認するためです。
    開始後は休薬期間を設けず365日毎日服薬します。

 

 

 

 

 

 

 

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