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日本人男性の性機能(1991年データとの比較) かなり低下していますね

2023年に日本性機能学会が発表した『性機能障害全国実態調査』によって、20歳代における性的活動への意欲および性機能の顕著な低下がが明らかになっています。三樹会泌尿器科病院(札幌市)院長の佐藤嘉一氏らは、同調査と1991年に札幌医科大学泌尿器科が行った性機能調査を比較することで日本人男性における性交頻度・性機能の経時的推移を検討。その結果30年前と比べ、性交頻度は20歳代を除く全ての年齢層で有意に低下していたと第34回日本性機能学会で報告されました。
 

性交頻度は全ての年齢層で低下傾向が見られた。日本家族計画協会の定義に基づき性交頻度が月1回未満の者を「セックスレス」として解析したところ、セックスレスの割合は20歳代を除く全ての年齢層で有意に増加

 射精の回数と健康の関係について(射精回数が多い人が健康!!)

1. 前立腺がんリスクとの関係
・定期的な射精は前立腺がんのリスクを下げる可能性があるとする研究がいくつかあります。
米国ハーバード大学の研究(2016年)では→ 月に21回以上の射精をする男性は、月に4~7回の人に比べて、前立腺がんのリスクが約20%低かったという報告があります。
理由の一説:前立腺に溜まる古い精液や有害物質を排出することが関係している可能性があります。

2. ストレス軽減・睡眠の質の向上
射精後に分泌されるオキシトシンプロラクチンには、リラックス効果や快眠効果があります。
セックスやマスターベーションを通じた射精は、一時的にストレスホルモン(コルチゾール)を低下させる効果もあります。

3. 心血管・免疫への間接的影響
射精自体が直接的に心臓病や免疫を改善するというエビデンスは限定的ですが、
→ 性的活動のある人は全体的に生活の質が高く、うつ症状が少ない傾向があると言われています。

 

EHSは75~79歳を除く全ての年齢層で有意に低下、早朝勃起の頻度は全ての年齢層で有意な低下

 勃起はオスとしての生殖機能:性的興奮に伴う勃起は性交を可能にするための機能で、精子を膣内に射出するために必要なもので、ヒトを含む多くの哺乳類にとって、生殖行動の要となる生理現象です。EHS(Erection Hardness Score )スケール グレード3以上で性行為可能と言われる 
グレード0: 陰茎は大きくならない。
グレード1: 陰茎は大きくなるが、硬くはない。→こんにゃく
グレード2: 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。→みかん
グレード3: 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。→グレープフルーツ
グレード4: 陰茎は完全に硬く、硬直している。→リンゴ 
    

早朝勃起は血管年齢を反映:朝立ちは性的興奮とは関係なくREM睡眠の続きの証しとしての勃起 
頸動脈の血管は5~7㎜・心臓の血管は3~4㎜・陰茎の血管は1~2㎜(体内でもっとも細い血管)です 
動脈硬化は細い血管から順番に始まります、つまり動脈硬化の兆しを
早朝勃起の有無で確認出来る
のです 

日本人の少子化問題は
1:結婚する人が減っている(非婚化・晩婚化が進行) 
2:経済的不安(雇用不安・収入源) 
3:子育て環境の問題(待機児童問題・仕事と育児の両立困難) 
4:価値観の変化(子供がいなくても幸せ)などが原因と言われていますが 
日本人男性の性機能などの医学的にも関係ありそうですね。
→男性性機能問題は男性ホルモン注射で解決出来ます!!気になる方はお気軽に声を掛けてください。

 

 

 

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