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夏休み明け 子供の登校しぶり

長い夏休みが終わり 新学期が始まりますね
子供がいるため お母さん達は子供のお世話でしばらく大変だったと思いますが
夏休み明け『登校しぶり』で悩むご家庭のあるのではないでしょうか?
大人でも サザエさん症候群の様に、休み明けはテンションが下がると言われていますよね。

 1. 登校しぶりが起きやすい背景 

①生活リズムの乱れ
夏休みは夜更かしや朝寝坊が増え、規則正しい登校時間に合わせた生活リズムから外れがちです。そのため、休み明けは「朝起きられない」「身体がだるい」といった訴えにつながります。
→まず1週間前からいつも学校に行っている時間に起き上がるという習慣が大切!! 

②宿題や学習の未消化
宿題が終わっていない、学習面での不安がある場合、「学校に行きたくない」気持ちを強めます。
→この問題は案外多いのかも?子供の宿題など気にかけることが大切 

③友人関係や環境の変化
長期休暇の間に友人関係が変化したり、夏休み中の出来事で人間関係の不安が生じたりすることがあります。また、クラス替えや先生との相性が影響しているケースもあります。
→悲しいことですが 子供の自殺は夏休み明けが一番多いとの事実があります 
 
④心理的負担や不安
学校行事(運動会・発表会など)が近づいていると、そのプレッシャーから登校をためらうことがあります。中にはいじめや不登校の前兆が隠れていることもあります。
→考えてみたら学校行事もこれからの9月10月は多いですよね

 2. よくみられる行動やサイン

 ①朝になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と体調不良を訴える(心因性身体症状)。
→子供は大人と違って不安や抑うつ気分などの精神症状より身体症状が全面に出ることが多いと言われています 
②家では元気だが、登校の話題になると不機嫌になる。
→無意識の反応ですね 
③玄関や学校の門の前で立ち止まる、泣き出す。
→このようなときは まず共感的に話を聞いて、無理に登校を勧めない
④前日から気分が落ち込んで眠れない。
→このようなときは 児童思春期外来に相談することが望ましいと思います

3. 保護者や周囲の対応

①否定せず受け止める
「またサボりたいの?」と責めるのではなく、「行きたくない気持ちがあるんだね」と共感的に受け止めることが大切です。
②生活リズムの立て直し
睡眠時間・起床時間を一定にし、朝日を浴びて体内時計を整えることが有効です。
→朝日に浴びることも重要、また 朝食を摂ることも重要
③小さな成功体験を積ませる
まずは学校の門まで行く、短時間だけ教室に入るなど段階的に目標を設定します。
→難しそうなら まず登校練習 リハーサル登校、保健室登校などもお勧めします
④先生やスクールカウンセラーとの連携
学校側と情報共有し、登校しぶりが続く場合はカウンセリングや自動思春期専門の
医療機関へ相談が必要なケースもあります 
 

 

 


 

 

 

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