トップ  > 病院長ブログ  > 国際男性デー(International Men's Day: IMD)

国際男性デー(International Men's Day: IMD)

11月19日 この日は「国際男性デー(International Men's Day:IMD)」です。
女性の健康と権利を考える国際女性デー(3月8日)と対になる形で、男性と男の子の健康と幸福に焦点を当て、ジェンダー平等を推進するために制定されました。

この記念日には、大きく分けて三つの目的があります。
1:一つは男性の健康促進
2:二つ目は肯定的な男性のロールモデルの称揚、
3:三つ目がジェンダー平等とより良い男女関係の促進です。

当院を訪れる患者さんの中には、「一家を支えるため」や「男らしくあるべき」
という社会からの無言のプレッシャーに耐え、心身の不調を我慢してしまいがちな方が少なくありません。これは、男性が直面する精神的な孤立や、高い自殺率といった深刻な問題にもつながっています。

国際男性デーは、「男だからこうあるべき」という固定観念から解放され、
すべての人がありのままの自分を大切にできる社会を目指すための、大切な一歩です。
男性も女性も、互いの健康と生き方を尊重し、支え合える関係性が、真のジェンダー平等であると私は考えています。

特に男性に多く分泌されているテストステロンの観点から見てみます

テストステロンは、一般に「男らしさ」を形作るホルモンとして知られています。
筋肉や骨格の形成、意欲や活力の維持、性機能など、男性の身体的・精神的な健康を支える上で不可欠な役割を担っています。

しかし、このホルモンは加齢や過度なストレス、不規則な生活習慣によって低下することがあります。
テストステロンが減少すると、LOH症候群(男性更年期障害)として、
疲労感の増大、気力の低下、抑うつ傾向、そして体力の衰えといった様々な不調が現れることがあります。

国際男性デーが訴える「男性の健康」とは、単に病気がないことだけではありません。テストステロンの分泌を適切に保ち、心身ともに「活き活き」と生活できる状態を目指すことも含まれます。

心と体の健康があってこそ、私たちは自分らしく輝けます。
無理せず、健やかに過ごしていきましょうね。 

 

 

 

 

〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

TEL:092-738-8733