研究チームは、血液検査から生活習慣、既往歴まで165項目を抽出し、統計解析とベイジアンネットワーク解析を組み合わせて
「インフルにかかりやすい人のパターン」を探りました。その結果、特に次の5つの特徴が重なる人は、インフルエンザに罹患しやすいことが示されました。
① 高血糖(血糖コントロール不良)
② 肺炎の既往
③ 多忙・睡眠不足
④ 栄養不良
⑤ アレルギー体質
睡眠不足や栄養の乱れは免疫機能を直接低下させますし、血糖高めの方は感染防御が弱まりやすいことが知られています。
また、肺炎を経験した人は呼吸器の防御機能が脆弱になりやすく、アレルギー体質も気道の炎症を介してウイルス感染を受けやすくする要因になります。
この5項目を複合的に持つ人では、インフルエンザの発症リスクが大幅に高まることが示され、オッズ比は3.6に達しました。
研究者らは「個別化された予防戦略につながる重要な知見」としています。
「毎年インフルになる」という方は、もしかすると生活背景に改善できるポイントが潜んでいるのかもしれません。
血糖管理、睡眠の質、栄養バランス、そして持病のケア。どれも小さな積み重ねが免疫力の底上げにつながります。今年の冬も、日々の健康づくりをしっかり整えていきましょう。

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