TBSアナウンサーとして歌番組「ザ・ベストテン」、クイズ番組「ぴったしカン・カン」などの司会を務めた後、フリーに転身。85年に始まったテレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」で長くキャスターを務めた人です。私はドンピシャリずっと見てきた人!!
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流暢な語り口からは想像もつきませんが、実は極度の「あがり症」であったことを公言されています。
本番前には吐き気に襲われ、手が震えるのを隠すためにペンを握りしめていたというエピソードは、
同じ悩みを持つ方にとって大きな驚きではないでしょうか。
ニュースステーションの本番中のご本人さんから『実は私は元々あがり症だった』と
告白をされたのを観たことを思い出します。『胃腸の症状が強い』と言われていました。
精神医学の視点で見れば、こうした強い緊張や不安は「社交不安障害(SAD)」の
範疇に含まれます。「失敗して恥をかきたくない」という防衛本能が過剰に働いてしまう状態です。
久米さんは、この不安を消そうとするのではなく「徹底的な準備」と「プロとしての役割を演じること」で
乗り越えてこられたといいます。治療においても、この「客観視」は非常に重要です。
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久米宏さんの症状は
激しい吐き気 本番直前になると、毎回のように強い吐き気に襲われていたそうです。
スタジオの裏でバケツを抱えるほどだったというエピソードも語られています。
手の震え 本番中、手が震えてしまうのを非常に気にされていました。
それを視聴者に悟られないようにするために、常にサインペンを握りしめていたというのは有名な話です。
ペンを持つことで、手に力が入り、震えを抑えたり目立たなくさせたりしていたのです。
冷や汗や動悸 極限の緊張状態から、冷や汗が止まらなくなったり、
心臓が激しく波打つような感覚があったことを明かされています。
あれほど饒舌で、時にはアドリブを交えて軽妙に番組を進行していた久米さんですが、
実は裏では「逃げ出したい」と思うほどの恐怖心と闘っていたと言われています。
田中角栄元総理大臣も 元々は吃音(どもり)だったことが有名
また フジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』のキャスターを務めた小倉佑智明さんも
元吃音(どもり)だったアナウンサーとして有名。緊張を克服して、更なる上のステージに上り詰めた人だと思います。(あがり症を克服したい思いで、あえて人前で喋る仕事を選んだ様です)
社交不安障害は現在は治療方法が見つかっている疾患です。
当院の治療では、お薬でセロトニンを強化し不安体質を改善していきながら、自律神経の昂ぶりを抑える治療や、認知行動療法の要素を通じて「不安があっても行動できる」という成功体験を積み重ねていきます。久米さんのように、不安を抱えたままでも素晴らしいパフォーマンスを発揮することは十分に可能です。
「あがるのは、あなたが真面目に物事に取り組もうとしている証拠」
一人で抱え込まず、まずはその緊張の背景にあるお気持ちを、診察室でお聞かせください。共に一歩ずつ、心が軽くなる道を探していきましょう。

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