私たちの健康にとって「睡眠」は非常に重要な要素です。ところが日本では、慢性的な睡眠不足や不眠に悩む人が多く、OECDの調査でも日本人の睡眠時間の短さが指摘されています。そのような背景の中、厚生労働省は医療機関が掲げる診療科名に新たに「睡眠障害」を追加する方針を決定しました。2026年度以降、「睡眠障害内科」「睡眠障害精神科」などの名称を掲げることが可能になる見込みですです。
これまで睡眠の問題を抱えていても、「まずは内科に行くべきか」「うつ症状もあるので精神科なのか」「いびきや無呼吸があるので耳鼻科なのか」と迷う方が少なくありませんでした。今回の制度改正により、患者さんが自分の症状に合った医療機関を見つけやすくなり、早期受診・早期治療につながることが期待されています。
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睡眠障害には、不眠症、過眠症、そして睡眠時無呼吸症候群などさまざまな疾患があります。単なる「寝不足」と軽く考えられがちですが、睡眠不足が続くと高血圧や心疾患、うつ病などのリスクが高まることが知られています。睡眠は、心と体の健康を支える大切な基盤なのです。
実際の診療の現場でも、「なかなか寝付けない」「夜中に何度も目が覚める」「日中の強い眠気が続く」といった相談は年々増えています。睡眠の問題は、ストレスや生活習慣、精神的な要因、さらには身体疾患など、さまざまな背景が関係しています。
今回の診療科名追加は、日本社会における睡眠医療の重要性が認識されてきた証とも言えるでしょう。眠れないことを「気のせい」「年齢のせい」と我慢する必要はありません。気になる症状があれば、早めに医療機関に相談することが、健康への第一歩になります。睡眠の質を整えることは、人生の質を高めることにもつながるのです。

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