トップ  > 病院長ブログ  > これから気象病注意の季節に突入しますね!! 

これから気象病注意の季節に突入しますね!! 

 これから増える「気象病」にご注意ください 

 梅雨から夏にかけて、「頭痛が増える」「朝からだるい」「気分が落ち込む」と感じる方が増えてきます。この時期に多い体調不良の背景には、“気象病”が関係していることがあります。

気象病とは、気圧・気温・湿度などの天候変化によって起こる体調不良の総称です。
特に梅雨や台風シーズンは、低気圧が続くことで自律神経が乱れやすくなります。

人間の体は、自律神経によって血圧・体温・睡眠・気分などを調整しています。
しかし、急激な気圧低下が起こると、このバランスが崩れやすくなります。

代表的な症状には、以下のようなものがあります。
 1頭痛・片頭痛(天気頭痛) 
 2倦怠感・だるさ
 3めまい・ふらつき 以上3大症状!!
   4眠気・過眠
 5首こり・肩こり
 6気分の落ち込み(抑うつ気分)
 7不安感やイライラ

 8関節痛・古傷の痛み
 9吐き気・胃腸症状
 10動悸・息苦しさ

特に、片頭痛・うつ病・不安障害・睡眠障害・更年期症状・自律神経失調症がある方は、天候変化の影響を受けやすい傾向があります。

「雨の日になると調子が悪い」という症状は、決して珍しいことではありません。
最近では、気圧変化を感知する“内耳”の働き(体の気圧センサー)が、気象病に関係していることも分かってきています。

また、この時期は湿度の高さも重要なポイントです。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節がうまくできません。
その結果、疲労感が強くなり、睡眠の質も低下しやすくなります。

気象病対策で大切なのは、「自律神経を整える生活習慣」です。

具体的には、
 毎朝同じ時間に起きる→一番のポイント!!
 朝日を浴びる
 軽い運動や散歩をする
 シャワーだけでなく湯船(浴槽)につかる
 睡眠時間を確保する
 水分をしっかり摂る
 カフェインやアルコールを摂り過ぎない
 首や耳周囲を温める  
 などが効果的です。

最近では、気圧変化を予測するスマートフォンアプリを利用する方も増えています。
→当院が推奨しているアプリ 『頭痛ーる』 無料なのでどうぞ活用してください!!
 「今日は低気圧だから無理をし過ぎない」と意識するだけでも、体調管理につながります。  

気象病は、“怠け”や“気の持ちよう”ではありません。
天候変化に対する、体と脳の正常な反応の一つです。

 

どうしても辛い時使用する 気象病関連症状に効果的なお薬
 【漢方薬】
 17番五苓散(ごれいさん): 気圧性頭痛、むくみ、頭重感に有名
 39番苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう): めまい、ふらつき、自律神経症状に
 116番半夏白朮天麻湯: 胃腸虚弱+頭痛・めまいタイプ
 24番 加味逍遥散: イライラ、不安、月経前症候群や更年期の時期にも効果的
 31番呉茱萸湯: 冷えを伴う片頭痛・吐き気に   などがよく使用されます。
 【頭痛予防薬】
 バルプロサン(デパケンR)ロメリジン(ミグシス・テラナス)
  気圧変化で片頭痛が悪化する方に使用されることがあります。
 β-ブロッカープロプラノロール(インデラル)
  
自律神経過敏や片頭痛予防に使用
 CGRP関連抗体製剤: エムガルティ・アジョビ・アイモビーグ
  → 難治性片頭痛で近年注目されています。
 【自律神経調整目的】
  抗不安薬(ベンゾジアゼピン系薬剤)
   緊張、不安、不眠が悪化因子になる場合に使用(短期的使用が推奨)
  睡眠改善薬(近年はオレキシン受容体拮抗薬が推奨)
  睡眠不足は気象病悪化因子のため、睡眠治療が重要になります
 【抑うつが強い時】
 うつ病・うつ状態に陥っている場合は
 SSRI・SNRI・NaSSA(ナッサ)・S-RIM(エスリム)
 GABA-A受容体機能賦活剤 
などが有効です

 

おまけ:気象病が多くなる時期(季節)

【5〜6月】梅雨入り前後
 - 気圧変動が大きくなる
 - 寒暖差が激しい
 - 新年度疲れ・自律神経疲労が重なる
【6〜7月】梅雨シーズン
 - 低気圧と高湿度が続く
 - 頭痛・倦怠感・めまいが増えやすい
 - 「朝起きられない」「眠気が強い」という相談も増加
【8〜9月】台風シーズン
 - 急激な気圧低下が最大の原因
 - 片頭痛・関節痛・古傷の痛みが悪化しやすい
 - メンタル面では不安感や抑うつ感が強まる方もいます
【9〜10月】季節の変わり目
 - 夏の疲労+朝晩の寒暖差
 - 自律神経の切り替え負担が増える
 - 「秋うつ」と重なるケースもあります
 

福岡の平年(例年)の梅雨入りは6月4日です。この時期から「なんとなく不調」が続く場合は、我慢し過ぎず早めにご相談ください。
季節の変わり目こそ、心と体のメンテナンスを大切にしていきましょう。

参照:アイさくらクリニックホームページ 気象病について

 

 

 

 

 

〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

TEL:092-738-8733