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線維筋痛症の薬 プレガバリン(リリカ)

リリカ(プレガバリン)は帯状疱疹後神経痛の治療薬として使用されていましたが、
帯状疱疹後神経痛以外の漠然とした慢性疼痛に有効であり現在は

神経障害性疼痛 及び 線維筋痛症に伴う疼痛

の治療薬として使用されています。

最近線維筋痛症の患者さんが多くなっていますが、やはりリリカは効果的です!!

リリカは

過剰に興奮した興奮性神経系において、電位依存性カルシウムチャネルの機能に対し補助的な役割をになうα2δ(アルファ2デルタ)サブユニットと強く結合します。

すると、神経シナプスにおけるカルシウム流入が低下し、
グルタミン酸等の興奮性神経伝達物質の放出が抑制されます。

その結果として、神経障害性疼痛や線維筋痛症による痛みがやわらぐのが
作用機序の様ですが

実は外国で全般性不安障害の方への適応もされているお薬です。

ある論文ではリリカ150mgと600mg、プラセボー群、ワイパックス(ロラゼパム6mg)との比較において 600mg群がはっきりと一番効果が見られたようです。

不安障害の中で難治に位置する全般性不安障害に効果があるなら 日本でも使用できるようになれば 不安の中で生活している方への一筋の光明かと言えるかもしれませんね。

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