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西洋医学的なお薬 Q&A

西洋医学的なお薬に対する、よくある質問をまとめました。
 

薬を飲むことが癖になって止められなくなるのではないですか?

原則的にはそのような心配はありません。
“癖になって止められない”となることは、薬物依存といわれます。当院で処方するお薬に関しては、医師の指示を守って適切にお薬を使えば、そのような状態になることはないと考えてよいでしょう。
逆にいえば、当院では依存が生じるお薬や極端に強いお薬は処方しておりません。
ただ、メンタル系の西洋薬の服用を自己判断で突然止めた場合に、めまい、ふらつき、脱力感、不安感、下痢などが出現することがあります。断薬後1~7日以 内にこのような症状が出、お薬の服用を再開すれば3日以内に消失します。抗不安薬の場合、頭重感、めまい、耳鳴り、ふるえ、焦燥感などが出現する可能性が あります。
病気が克服できたときには、医師がご本人と相談しながら徐々にお薬を減らす手続を
行います。
これにより、このような断薬症状は現れません。お薬は一生のみ続けなければならないものではないのです。
心が安定し、自信がついてきて、そろそろお薬を卒業したい、と思われたら、医師に相談してみてください。

 



服薬はどれくらいの期間続けなければなりませんか?

治療の期間には個人差があります。
病気の重症度や患者さまの環境、体質によっても異なりますが、大体半年から1年を目処に治療をしていきます。
メンタル系の西洋薬を半年間服用し、減薬→終了していった群と、お薬を服用し続けた群を比較した研究があります。その結果、お薬を減らしていった群の約2 割がその後再発したという報告があります。症状がなくなってきても、脳の体質が完全に改善され、それが定着するまでお薬は飲み続けたほうがよさそうです。
その後の長い人生を考えたら、1年というお薬の期間は果たして長いでしょうか…?

 



長期間お薬を飲むと、脳や身体に影響はないでしょうか?

そのような科学的で客観的な事実は全くありません。
神経の薬を長く飲み続けるとぼける、と勘違いする方もおられるようですが、
実際は違います。
むしろメンタル系の西洋薬などを飲み続けたほうが、免疫力を増すという報告すら
あります。
ただ、お薬はあくまでもお薬ですから、安全確認のために血液検査などをして身体の様子をみてあげることは大切です。当院でも血液検査を行い、万が一にも身体に影響を及ぼしていないか確実にチェックしていますのでご安心ください。

 



他の薬と同時に飲んでも大丈夫ですか?

メンタル系の西洋薬は、飲み合わせの悪い薬が非常に少ないですが、念には念を入れて確認することをお勧めします。
薬局で購入した市販薬を飲む前に、医師や薬剤師に確認してみてください。
他の病院やクリニックで、他の病気のお薬を処方される場合は、必ず医師に現在服用しているお薬を申し出てください。
ご自分の健康を守るため、お薬手帳などを持つ習慣をつけましょう。

 



薬に頼りたくないのですが・・・

「頼る」という考え方をすると不安になりますね。
「薬を上手に利用して、毎日の暮らしを楽にし、充実したものにする」といった発想にしてみてはどうでしょうか。
お薬は登山をするときのストック(杖)に例えることができます。
ストックがなくても登山はできますが、険しい山道を登ることは非常に困難です。ストックがあると、無いよりは楽に登山をすることができます。周りの景色も見れるし、足を痛めることも少ないでしょう。怪我や事故を防いだりもしてくれます。
険しい山を登っている今だけ、お薬を上手に利用しながら、よりよい人生をスタートさせてみてはいかかでしょうか。

 



【もくじ】
・西洋医学的なお薬 ~メンタル系
・西洋医学的なお薬 ~睡眠系~
・西洋医学的なお薬 Q&A

・東洋医学的なお薬

 

 

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