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デフォルトモードネットワーク(DMN)が亢進するとどうなるか?

デフォルトモードネットワーク(DMN)が過剰に働く場合

 ①うつ病
 ②不安障害
 ③強迫症 など では 

ネガティブな反すう思考(同じ考えを繰り返す)が起こりやすくなります。
健康な人では
DMN ⇄ 注意ネットワークが柔軟に切り替わりますが、
うつ病ではこの切り替えがうまくいきません。

DMNと海馬の関係
海馬はDMNの重要な構成要素の一つで、

 ①過去の記憶を呼び出す
 ②未来を想像する(prospection) 

 ③人生のストーリーを構築する 
といった機能をDMNの中で担っています。つまり

 ①DMN=思考・内省ネットワーク
 ②海馬=その中で記憶を提供する装置

DMNを整える生活習慣

様々な研究では以下がDMNの調整に役立つとされています。
   

✔ 有酸素運動
✔ 良い睡眠
✔ マインドフルネス
✔ 自然の中で過ごす時間
✔ 趣味や没頭体験
✔抗うつ薬:うつ病でみられるデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の過活動は抗うつ薬の服用によって「改善・正常化する可能性がある」ことが多くの研究で示されています。
ただし、すべての患者で同じように改善するわけではなく、症状改善と関連する脳ネットワークの変化の一部と考えられています。

うつ病における反芻思考中のデフォルトモードネットワークの機能的結合:系統的レビューhttps://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12241886/?utm_source=chatgpt.com

抗うつ薬でDMNは変化する(亢進状態が改善する) 

いくつかのfMRI研究では、抗うつ薬治療後にDMNの異常が正常化することが示されています。

 デュロキセチン(SNRI)治療10週間後
→ DMNの過剰な結合が正常化した

抗うつ薬は気分変調症患者のデフォルトモードネットワークを正常化するhttps://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3935731/?utm_source=chatgpt.com

 ⅱSSRI(エスシタロプラムなど)は
DMNの機能結合を低下させる可能性が示されています

エスシタロプラム療法が、未治療の重度うつ病患者のデフォルトモードネットワークのサブシステムの安静時機能的結合に及ぼす影響 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8668990/?utm_source=chatgpt.com

これは
セロトニン系がDMNの活動を調整するためと考えられています。
ただし「DMNだけ」でうつ病・うつ状態が治るわけではないのです 

うつ病は
 ①DMN
 ②前頭頭頂ネットワーク(FPN) Frontoparietal Network
 ③サリエンスネットワーク(SN) Salience Network

など複数の脳ネットワークの異常が関係します。

※前頭頭頂ネットワーク(FPN) は「集中・注意・実行機能」を担う脳の司令塔的なネットワーク。背外側前頭前野と後部頭頂皮質が連携し、外部の課題に集中する際や、複雑な問題を処理する際に活発に働きます。中央実行系とも呼ばれ、サリエンスネットワークの切り替えによりDMNとバランスをとります。
※サリエンスネットワーク(SN)は、脳が外部・内部の無数の刺激から「何が重要か(顕著性)」を選別し、注意を向ける役割を担う神経回路。前帯状皮質(ACC)と島皮質(Insula)が中心となり、デフォルト・モード・ネットワーク(休止時)とセントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(活動時)の切り替えを司る司令塔的な役割を果たします。 

つまり抗うつ薬はDMNを含む脳ネットワーク全体を調整する薬
と理解されています。

DMNは「脳のぼんやり時間」を作るネットワークですが、実はその時間こそが心を整える大切な時間です。
忙しい現代では常にスマートフォンや仕事に追われ、脳の休憩時間が減っています。

ぼんやりする時間は、実は脳のストレスケアなのです。

 

まとめ

うつ病 → DMN過活動+海馬機能低下

慢性ストレス → 海馬萎縮

治療(抗うつ薬・運動・心理療法)
→ DMNバランスと海馬機能の改善 

 

 

 

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