毎年この時期がやってくると4月病と5月病と言われる患者さんが多く来院されます。
この 4月病と5月病とは何か?
簡単にいうと→4月病と5月病は、新しい環境に適応する過程で起こる心身の不調全般を指す言葉ですが以下で詳しく説明しますね!!
WHOもlife change(生活変化)は精神的不調の主要リスク因子として認定してます。
新年度のスタート(入学・就職・異動など)による急な環境変化のストレスで起こる状態
急性ストレス反応であり
背景として:1.環境変化 2.対人関係の再構築 3.役割変化による負荷増大など
病態として:1.交感神経優位(過覚醒)
2.コルチゾール上昇(ストレスホルモン)
3.睡眠–覚醒リズムの乱れ
主な症状:1不安・緊張 2入眠困難 3易疲労感 4食欲低下
※うつ状態に似た症状や、身体症状として現れることもあります
簡単にいうと環境の変化に対して「頑張りすぎている状態」
→ 臨床的には 適応障害の初期段階や前駆状態として捉えられることが多い
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4月の過剰適応の反動として出現するストレス関連抑うつ状態
特にゴールデンウィーク後に顕在化しやすい
背景として:過緊張の後の休日、そしてまた過緊張状態へ戻ることへの不安
病態として:1.神経伝達物質の機能低下(主にセロトニン系・ドパミン系)
2.HPA軸(視床下部–下垂体–副腎系)の疲弊
3.副交感神経優位(低活動)
主な症状:1.朝起きられない 2.意欲低下(アパシー:やる気が出ない)3.抑うつ気分 4.集中力低下
5.食欲低下 6.出勤・登校困難
※うつ状態に似た症状や、身体症状として現れることもあります
※若年の方は精神症状でなく、頭痛や腹痛など、身体症状として現れることもあります。
簡単にいうと環境の変化について行こうと頑張ったけど「頑張れなくなった状態」
→臨床的には 適応障害・軽症の うつ病に相当することが多い
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※ 繰り返しですが 4月病も5月病も正式な医学用語ではありません
WHOの診断基準 ICD-11
→ 「五月病」という診断名は存在しない
アメリカの診断基準 DSM-5
→ 同様に診断名なし 4月病も5月病は 適応障害(もしくは前駆状態)や・軽症のうつ病に相当
厚生労働省
→ 若年層は環境変化によるストレス影響を受けやすい
内閣府
→ ストレス要因は年代ごとに異なる(若年層=適応、成人=職場など)
※男女差は
→ 明確な統一見解は弱いとされていますが
女性は不安症状、男性は無気力や引きこもり傾向として現れるケースが比較的多い印象です
「大切なのは、“頑張りすぎないこと”です。
また新しい環境では誰でも疲れるものなので、自分を責めないことが重要です。
具体的なこととして
1.生活リズムを整える
2.十分な睡眠をとる
3.誰かに話す(家族・友人・職場)といった基本的なセルフケアが有効です。
※もし2週間以上つらい状態が続く場合は、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
「新生活は“頑張る時期”でもありますが、同時に“無理をしないことが大切な時期”でもあります。
少しでもつらいと感じたら、それは心からのサインですので、早めに周囲に頼っていただければと思います」
参考資料
1:【2024年最新版】五月病に関する意識調査 五月病を経験した年齢は18~24歳が最も多く、大学進学や就職などの大きなライフスタイルの変化が影響 Hit the Knee 運営事務局より
2:働き方に不満を感じている人の半数以上が5月病を経験 自宅でのリフレッシュのすすめ 積水ハウス株式会社ホームページより
3:降格や休職につながる…中高年の「五月病」が若者よりも複雑で深刻な理由【2025編集部セレクション】より

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