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3分程度のゲームでうつ病の特徴をとらえる?!

最近、「たった3分のゲームでうつ病の特徴を捉えられるかもしれない」という、とても興味深い研究が報告されました。米国の研究では、リンゴ狩りゲームを使って、うつ病患者さんと健康な方の判断の違いを調べています。このゲームでは、1本の木からリンゴを収穫し続けると、だんだん実が少なくなります。「もう少し収穫するか、それとも次の木へ移るか」という判断を繰り返します。その結果、健康な方はリンゴがかなり少なくなるまで収穫を続ける一方で、うつ病患者さんは、まだ十分にリンゴが残っている段階で次の木へ移る傾向がみられました。
   

この背景には、うつ病でよくみられるアンヘドニア(無快感症)が関係している可能性があります。アンヘドニアとは、「楽しいことを楽しめない」「喜びを感じにくい」状態で、うつ病患者さんの約7割に認められる代表的な症状です。研究では、うつ病の方は「これくらい得られないと満足できない」という期待値(参照点)が高く、状況に応じて期待を柔軟に調整することが難しくなっている可能性が示されました。

今後、このような短時間のスマートフォンゲームを定期的に行うことで、うつ病の変化を客観的に把握したり、患者さんごとに異なる病態を見分けたりできる可能性があります。将来的には、血圧測定が高血圧を見つけるように、ゲームを活用してうつ病の状態を評価し、治療効果の確認や薬の調整に役立てられる時代が来るかもしれません。
 

当院でも、診察だけでなくタブレットなどを活用し質問票(SDS STAI QIDS -J CUDOS-A PHQ-9など)を行っています。患者さんの状態を客観的に評価することを大切にしています。(※メジャーメント・ベイスド・ケア(MBC)に基づいた治療 Measurement-Based Care)
今後はデジタル技術やAIを組み合わせた新しい診断・治療支援ツールの発展にも期待しながら、一人ひとりに最適な治療を提供していきたいと考えています。

 

 

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