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温故知新 ノイロトロピン 

2011年7月16日 土曜日

発売されて35年経つお薬があります。 ノイロトロピン この薬は アレルギー性鼻炎や蕁麻疹・湿疹・皮膚炎 それと腰痛症、頚肩腕症候群、症候性神経痛 に効く薬です!! 

今回の勉強会は日本臓器製薬の大隈さん 有難うございました。 m(__)m m(__)m 

成分は・・・・なんと ウサギから抽出された生理活性成分です。 
!(^^)! !(^^)!  ウサギさんありがとう!!

元々 人間の痛みには 1:侵害受容性疼痛 2:神経障害性疼痛 3:心因性疼痛の 3つがありますが。

この ノイロトロピンは2:神経障害性疼痛に よく効きます。 
\(^o^)/ \(^o^)/

神経障害性疼痛は 長引く頑固な痛み・しびれ・冷感を伴うような痛みで 最近 プレガバリン(リリカ)もかなり効果があることで話題です、それ以外にも抗うつ薬(三環系抗うつ薬・SSRIやSNRI)も効果があることが徐々に分かってきて、疼痛障害には明るい話題で一杯です。

ノイロトロピンの効果は? 一言で言うと 『痛みを抑える神経に働く薬』 (難しく言うと 痛みのメカニズムの下行性抑制系の賦活作用・・・ (@_@。 難しい・・・ ) 

なんだか簡単に言っても難しくなりますが、なんと言っても この薬は 肩こり・腰痛・神経痛などに長期的に服用しても大丈夫なお薬なのです。 一般的な痛み止めのNSAIDs(いわゆる痛み止め:非ステロイド性抗炎症)は 長期的に服用すると胃潰瘍などの心配がありますが、このノイロトロピンは殆ど副作用がありません なんと副作用発現率 1.64% 医療の分野でこの数字は驚異的です!!

慢性疼痛 特に神経障害性疼痛は、病態や発症機序が複雑で多彩なため、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの鎮痛薬の効果がほとんど期待できない難治性の痛みであります、新薬のプレガバリン(リリカ) 温故知新のノイロトロピン いずれにせよ この分野は精神医学的側面も十分考慮され 治療が進歩していく事を期待しております。 

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2012年2月当院では「痛み」の外来 を始めました。詳しくはこちらをご覧ください。
「痛み」の外来

 

 

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