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治りにくい「うつ」の背景に、ADHDが隠れているかも!!

日々の診療の中で「抗うつ薬を飲んでいるのに、なかなかスッキリ改善しない」「復職してもすぐに再発してしまう」といった悩みを抱える患者さんに多くいます。
実はこうしたケースでは、うつ病の陰にADHD(注意欠如・多動症)という特性が隠れていることが少なくありません。

近年の研究では、成人ADHDの方の約20%~50%が生涯のうちにうつ病を併発するというデータがあります。これは定型発達の方に比べると数倍も高い頻度です。

なぜ、ADHDとうつ病はこれほどまでに関連が深いのでしょうか。
そこには、ADHD特有の「生きづらさ」が関係しています。

1:ミスの繰り返しによる自己肯定感の低下

2:集中力が続かず、仕事や家事が山積みになるストレス

3:感情の起伏が激しく、対人関係でトラブルになりやすい


  

こうした「頑張っているのにうまくいかない」という経験が長年積み重なることで、脳がエネルギー切れを起こし、二次障害として「うつ病」を発症してしまうのです。

もし、あなたが「自分はだらしない」「努力が足りない」と自分を責め続けているのなら、それは性格のせいではなく、脳の特性によるものかもしれません。

当院では、単に落ち込んだ気分を治療するだけでなく、その背景にある特性にも目を向けた診療を大切にしています。(成人ADHD自己記入尺度(ASRS)) 本来の自分を取り戻すために、まずはその「生きづらさの正体」を一緒に紐解いてみませんか。
 

 ※ADHDのお薬 

① 中枢性(中枢刺激薬):脳のドパミン・ノルアドレナリンを直接増やし、注意力・集中力を強く改善コンサータ(メチルフェニデート徐放製剤)依存性があるため使用は注意が必要
 → 即効性があり効果が明確
 → 学業・仕事のパフォーマンス改善に有効
 → 副作用:食欲低下、不眠、動悸など
依存性管理のため登録制での処方・現時点(2026年4月)まだ供給不足が続いており当院では新規での処方は出来ない状況です。

② 非中枢性(非刺激薬):穏やかに神経伝達を調整し、長期的に症状を安定化させます。
ストラテラ:ノルアドレナリン再取り込み阻害
 → 不安や抑うつが強い人に適している
 → 効果発現は2〜4週間 ゆっくり効果が出てくる
インチュニブ: α2A受容体作動薬
 → 衝動性・多動が強い人に適している
 → 鎮静作用あり(眠気・血圧低下)

  

現在当院ではADHDの治験の患者さんを募集しています、ご興味のある方はご相談下さい。
(あと数名募集のため近々終了となることをご了解ください) 

 

 

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福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

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