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睡眠時無呼吸症候群に「飲み薬」という新しい選択肢

睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、睡眠中に気道が塞がり、呼吸が繰り返し止まる病気です。日中の眠気だけでなく、高血圧や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などのリスクを高めるため、適切な治療が重要です。
参考文献:
閉塞性睡眠時無呼吸と心血管疾患:2022年における患者ケアに関する悲しい現実と語られざる真実
未治療の閉塞性睡眠時無呼吸は死に至るのか?

現在の睡眠時無呼吸症候群(OSA:オーサス)の治療の中心(標準治療)はCPAP(シーパップ療法)(持続陽圧呼吸療法)ですが、マスクの装着が負担となり継続が難しい患者さんも少なくありません。

今回第3相臨床試験で新しい経口治療薬「AD109」の有効性が報告されました。
646人を対象とした試験では、睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)が約44%減少し、一部の患者さんでは正常範囲まで改善しました。また、夜間の酸素低下も改善し、睡眠中の呼吸状態が良くなることが確認されています。一方で、口の渇きや不眠、悪心などの副作用も報告されています。

AD109は睡眠中に喉の筋肉が過度に緩むのを防ぐ、新しい作用機序を持つ飲み薬です。現在、米国ではFDAへ承認申請中であり、今後の実用化が期待されています。
日本でも早く導入してほしいものですね!! 

現時点では
ⅰC-PAP(シーパップ療法)が最も確立した治療法ですが 
C-PAP以外の治療としては
ⅱマウスピース(口腔内装置):軽症~中等症
ⅲ減量(肥満がある場合)
ⅳ睡眠姿勢の改善→飲酒・睡眠薬の見直し
ⅴ必要に応じて耳鼻科的・外科的治療

ⅵ現在睡眠時無呼吸症候群の薬物療法一覧

(※ⅵの薬物療法はすべて日本では未導入です)

  薬剤 適応・対象 作用 日本での状況
1 AD109(アロキシブチニン+アトモキセチン) OSAそのもの 上気道の筋緊張を高め、気道閉塞を防ぐ 開発中(未承認)。第3相試験でAHIを約44%改善。FDAへ承認申請中。
2 チルゼパチド 肥満を伴う中等度~重度OSA 体重減少によりOSAを改善 米国FDAではOSA適応あり。日本ではOSA適応なし。
3 ソルリアンフェトール CPAP治療後も残る日中の眠気 覚醒を促進 欧米で承認。OSA自体を治療する薬ではなく、眠気を改善する薬。
4 ピトリサント CPAP後も残る日中の眠気 ヒスタミン神経を活性化 欧州ではOSA関連眠気に承認。日本ではOSA適応取得に向け開発が進められています。
5 モダフィニル 残存する日中の眠気
覚醒促進 米国などで使用。OSAそのものは改善しません。

1と2は無呼吸そのものを改善する薬 3と4と5は日中の眠気を改善する薬です 

参考文献:閉塞性睡眠時無呼吸に対するアロキシブチニンとアトモキセチン(AD109):ランダム化第3相試験(SynAIRgy)

 

今回のAD109(アロキシブチニン+アトモキセチン)、またそれ以外の飲み薬で睡眠時無呼吸症候群が治療出来る様になるのか? アイさくらクリニックでは今後もC-PAP(シーパップ療法)を継続しますが新しい治療法など今後の治験情報含めて注視していきたいと思っております。 

  

 

 

 

 

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