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夜足がムズムズすることはありませんか?それはむずむず脚症候群かもしれません!! 

むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)

「夜になると脚がむずむずして眠れない」「脚の奥が虫が這うような違和感がある」「歩くと楽になるけれど、横になるとまた症状が出る」。このような症状でお困りの方は、むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)かもしれません。

RLSは、夕方から夜間にかけて脚に不快な感覚が現れ、脚を動かさずにはいられなくなる病気です。
安静時に悪化し、歩いたりストレッチをしたりすると一時的に改善するのが特徴です。
そのため、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりして、慢性的な睡眠不足や日中の眠気、集中力低下につながることがあります。

原因として

①鉄不足(フェリチン低値)や②脳内のドパミン機能の低下が関係すると考えられています。
また、③腎機能障害、妊娠、糖尿病、末梢神経障害などが背景にあることもあります。
さらに、④抗うつ薬や抗精神病薬など一部のお薬が症状を悪化させる場合もあるため、服薬内容を確認することも大切です。

診断は 

診断は症状の聴き取りが中心ですが、まず血液検査で鉄不足がないか?などの確認するとは重要です。治療では、鉄欠乏があれば鉄剤を補充し、必要に応じてドパミン作動薬やα2δリガンド(ガバペンチン エナカルビル、プレガバリンなど)を使用します。また、カフェインやアルコールを控えること、適度な運動、規則正しい睡眠習慣も症状の改善に役立ちます。

「年齢のせい」「疲れのせい」と思って我慢している方も少なくありません。しかし、RLSは適切な診断と治療により改善が期待できる病気です。夜間の脚の違和感や睡眠障害でお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。質の良い睡眠を取り戻すことは、心と体の健康を守る第一歩です。

むずむず脚症候群(RLS)で使用される薬一覧 

 RLS(Restless Legs Syndrome:むずむず脚症候群)の治療では
症状の頻度・重症度・原因(鉄欠乏の有無など)に応じて薬剤を選択します。
ドパミン作動薬が処方されてきましたが、近年は、長期使用による「オーグメンテーション(症状の悪化)」を避けるため、α2δリガンドが第一選択となることも増えています。 

薬剤分類 一般名 商品名 特徴
鉄剤 クエン酸第一鉄Naなど フェロミア®
インクレミン®など
フェリチンが低い場合は第一選択。
原因治療となる。
ドパミン作動薬 プラミペキソール ビ・シフロール® 日本でRLS適応あり。少量で効果が高いが長期使用ではオーグメンテーション(症状の悪化)に注意。
  ロチゴチン ニュープロ®貼付剤 RLS適応あり。24時間作用する貼付薬。
  ロピニロール レキップ® 海外では適応あり。日本ではRLS適応なし。
α2δリガンド
(アルファ2デルタ リガンド:脳の神経の興奮を抑える薬)
 
ガバペンチンエナカルビル レグナイト® 日本でRLSの保険適応あり夜間症状、不眠を改善。オーグメンテーション(症状の悪化)が少ない。
  プレガバリン リリカ® 保険適応外だが有効性あり。疼痛や不眠を伴う症例にも使用される。
  ガバペンチン ガバペン® 保険適応外。海外では広く使用。
睡眠補助薬 エスゾピクロンなど ルネスタ®など RLSそのものではなく、不眠症状の改善目的で併用されることがある。
オピオイド オキシコドン+ナロキソン Targin®など 欧米では難治性RLSに使用。
日本では通常使用されない。

 

 日本でRLSに保険適応がある主な薬

①鉄欠乏があれば鉄補充が重要
RLS患者ではフェリチン(貯蔵鉄)が低下していることが少なくありません。

一般的にはフェリチン 75 ng/mL未満
特に 50 ng/mL未満 では鉄補充を検討します。
鉄不足を改善することで、薬を使わずに症状が軽快する方もいます。 

② レグナイト®(α2δリガンド:ガバペンチン エナカルビル)
第一選択となることが多い
夜間の脚の不快感と睡眠障害を改善
オーグメンテーションが少ない
眠気・ふらつき・めまいに注意
③ ビ・シフロール®(ドパミン作動薬:プラミペキソール)
少量で高い効果
即効性が期待できる
長期使用では症状が早い時間から出現したり、腕などにも広がるオーグメンテーション(症状の悪化)に注意 
吐き気、眠気、起立性低血圧などが副作用
④ ニュープロ®貼付剤(ドパミン作動薬:ロチゴチン)
貼り薬なので飲み忘れが少ない
24時間安定して作用
夜間だけでなく日中症状にも有効
皮膚のかぶれに注意

基本検査 

ⅰ血算(血液に含まれる赤血球、白血球、血小板の数や大きさ、成分の割合などを調べる「全血球計算(CBC)」と呼ばれる基本的な血液検査のこと)
ⅱフェリチン
ⅲ血清鉄
ⅳTIBC・UIBC
ⅴ腎機能(eGFR・Cr)
ⅵHbA1c(糖尿病)
ⅶビタミンB12・葉酸(必要時) 

 生活習慣でできる対策

カフェインを夕方以降控える
アルコールを飲み過ぎない
禁煙
適度な有酸素運動
就寝前のストレッチやマッサージ
規則正しい睡眠習慣 

 近年の考え方

まず 薬物療法を始める前に鉄欠乏の評価・補正を行うことが重要とされています。
次に現在のRLS治療では、長期的な安全性を考慮し、レグナイト®(ガバペンチン エナカルビル)などのα2δリガンドを第一選択とし、ビ・シフロール®やニュープロ®などのドパミン作動薬は症例に応じて選択するという考え方が広がっています。

 

 

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