健康診断で「LDLコレステロールが高いですね」と言われても、痛くもかゆくもないため、「まあ大丈夫だろう」とそのままにしている方は少なくありませんね。
しかし、高脂血症(脂質異常症)の怖さは、自覚症状がほとんどないまま、静かに動脈硬化が進んでいくことにあります。
これを「高脂血症ドミノ」というイメージで理解すると分かり易いですね!!
最初のドミノは、LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態です。
これが長く続くと、血管の壁に脂質がたまり始めます。
やがてプラークと呼ばれる脂質のかたまりが形成され、血管は少しずつ狭く、硬くなっていきます。これが動脈硬化です。
さらにプラークが大きくなったり不安定になったりすると、突然破れて血栓ができることがあります。血栓によって血管が詰まれば
①心臓では心筋梗塞や狭心症
②脳では脳梗塞
③足では閉塞性動脈硬化症を引き起こします。
④腎臓の血管が障害されれば、腎硬化症や腎機能低下につながることもあります。
つまり、
脂質異常 → 脂質の沈着 → プラーク形成 → 動脈硬化 → 血栓形成 → 血管閉塞 → 心筋梗塞・脳梗塞・閉塞性動脈硬化症・腎不全など
というように、一つのドミノが次のドミノを倒していくように病気が進行していくのです。
しかし大切なのは、このドミノは途中で止めることができるということです。
食生活の改善、適度な運動、禁煙、体重管理に加えて、必要に応じて薬物療法を行い、LDLコレステロールを適切に管理することで、動脈硬化の進行や心血管イベントのリスクを下げることができます。
高脂血症は「数値だけの病気」ではありません。
その先にある心筋梗塞や脳梗塞を予防するために治療する病気なのです。
健康診断でコレステロールの異常を指摘されたら、症状がない今こそが大切なタイミングです。
最後のドミノが倒れる前に、最初のドミノを止める。
これが、高脂血症治療の大きな目的だと考えています。
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