8月13日から15日はお盆でしたね。
お墓参りや帰省を通して、亡くなった家族や大切な人を思い出し、「もう一度会いたい」「もう一度話ができたら」と感じた方も多かったのではないでしょうか。
そんな願いが、AIによって少しずつ現実のものになろうとしています。故人の写真や文章、メッセージなどをもとに、その人らしい会話を再現する「デジタルゴースト(AIゴースト)」です。
※デジタルゴースト:故人が生前に残したSNSの投稿、メール、音声、映像などのデータをもとに、生成AI(人工知能)を活用してその人格や話し方を再現した「AIの疑似人格」のことです。死者と対話しているような体験をもたらす技術や存在を指します。
米コロラド大学ボルダー校の研究では、大切な人を亡くした16人が故人を再現したAIと対話しました。特に、故人本人のように一人称で話すタイプが好まれ、「そこにいるように感じた」「ようやく心の整理がついた」という声も聞かれました。
精神医学では、大切な人を失った悲しみと向き合い、その人がいない現実を受け止めながら、新しい生活へ適応していく心の過程を「喪(も)の作業(グリーフワーク)」と呼びます。
しかし、デジタルゴーストが普及すると、この「喪の作業」のあり方も変わるかもしれません。故人との関係を「終わったもの」とするのではなく、AIを介して新しい形でつながりを持ち続けるという選択肢が生まれるからです。
もちろんAIは故人本人ではなく、実際には言わなかったことを話す「ハルシネーション」や、過度な依存によって悲嘆からの回復を妨げる可能性には注意が必要です。
お盆は、亡くなった人を「忘れる」のではなく、今も大切な存在として思い出す日本の文化です。
そう考えるとデジタルゴーストもまた、故人とのつながりを保ちながら前を向いて生きていく、新しい「喪の作業」の形になるのかもしれません。
参考文献:AIを使って亡くなった愛する人と会話してみたいですか?コロラド大学ボルダー校の研究者たちが「生成型幽霊」を研究

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