更年期ではエストロゲンが急激に減少します。すると、
尿道周囲の筋肉
骨盤底筋
膀胱を支える靭帯
膣粘膜が萎縮・弱化します。
その結果、「尿道を締める力」が低下し、
くしゃみ・咳・笑う・重い物を持つ・ジャンプなど
腹圧がかかった瞬間に尿が漏れやすくなります。
骨盤底筋は、
膀胱・子宮・直腸・を下から支える“ハンモック”のような筋肉です。
しかし
加齢・妊娠・出産・運動不足・肥満・更年期などで弱くなります。
すると尿道が支えられなくなり、腹圧に負けて尿漏れが起こります。
見るみる分かる骨盤ナビより
→とっても分かり易い本です 購入お勧めします!!
腹圧性尿失禁の主な症状:
くしゃみで漏れる・咳で漏れる・笑うと漏れる
階段や運動で漏れる・ジョギングで漏れる
特徴は「急に我慢できず漏れる」のではなく、
“力が入った瞬間に漏れる”ことです。
更年期では混合型も多い
更年期女性では、①腹圧性尿失禁 ②過活動膀胱 が同時に存在することも多くあります。
過活動膀胱が加わるとトイレが近い・急に尿意が来る・夜間頻尿・我慢できず漏れる
などの症状も加わります。
■ 方法(基本)
「おならを我慢する」「尿を途中で止める」ように
肛門や尿道を締める 5〜10秒キープ
力を抜いて5〜10秒休む
これを10回程度、1日3セット
■ポイント
ⅰ呼吸を止めない
ⅱお腹・お尻・太ももに力を入れすぎない
ⅲ数か月継続が重要 (効果は1〜3か月ほどで出やすい) 軽症ではかなり改善します。
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肥満は腹圧を高めます。
特に内臓脂肪増加は尿失禁悪化要因です。
GLP-1受容体作動薬(マンジャロやウゴービ)などによる減量で改善する例もあります。
便秘による慢性的ないきみは骨盤底筋を弱めます。
水分・食物繊維・適度な運動が重要です。
慢性的な咳や花粉症によるくしゃみは悪化因子です。
アレルギー性鼻炎・喘息・慢性咳嗽の治療も大切です。
スピロペント(一般名:クレンブテロール塩酸塩)
タイプ: β2アドレナリン受容体作動薬(喘息や肺気腫、慢性気管支炎の気管支拡張薬としても使用される薬です)
対象とする症状: 腹圧性尿失禁(笑う、くしゃみをする、重いものを持つなど、お腹に力が入ったときに漏れる)
働き: 膀胱の筋肉をゆるめつつ、尿道括約筋を締める働きにより、尿もれを防ぐサポートをします。
特徴: ベオーバやベタニスが「ためる(蓄尿)」薬であるのに対し、スピロペントは「締める(漏れを防ぐ)」薬です
ベオーバ(一般名:ビベグロン)
タイプ: β3アドレナリン受容体作動薬
対象とする症状: 過活動膀胱(OAB)(急に我慢できない尿意がくる、トイレが近い、夜中に何度も起きる、尿が漏れてしまう)※過活動膀胱がある場合効果あり、腹圧性単独には効果限定的。
働き: 膀胱の筋肉にある受容体を刺激して膀胱をリラックスさせ、尿をためやすくします。
特徴: ベタニスに比べて心臓や血管への負担が少なく、比較的副作用(口の渇きや便秘など)が少ないのが特徴です
ベタニス(一般名:ミラベグロン)
タイプ: β3アドレナリン受容体作動薬
対象とする症状: 過活動膀胱(OAB)※過活動膀胱がある場合効果あり、腹圧性単独には効果限定的。
働き: ベオーバと同様に、膀胱の筋肉をリラックスさせて尿をためやすくします。
特徴: ベオーバの先発医薬品として広く使われてきた実績があります。ただし、血圧上昇などの副作用に注意が必要な場合があります
| 商品名 |
一般名
|
特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ベシケア | ソリフェナシン |
効果と持続性のバランスが良い、最も標準的に使用される薬の1つ |
口渇・便秘はで出やすやすい |
| トビエース | フェソテロジン |
1日1回 |
口渇 |
| ウリトス ステーブラ |
イミダフェナシン | 脳移行が少なく高齢者向き、夜間頻尿にも使用 | 口渇・便秘 1日2回の服用 |
| バップフォー |
プロピベリン |
古くから使用 膀胱収縮抑制+筋弛緩作用 1日1回 |
眠気・口渇 |
抗コリン薬は口渇・便秘・高齢者の認知機能への影響に注意が必要です
更年期症状が強い場合、
膣粘膜改善
尿道機能改善
に役立つことがあります。
特に萎縮性膣炎や尿路症状、ホットフラッシュを伴う場合に有効です。
骨盤底筋チェア型機器
EMS
磁気刺激治療 なども増えています。
参照:当院のアンチェアは骨盤底筋を“座るだけ”で刺激する機器です!!
→尿もれ・骨盤底筋低下・産後尿失禁 などに使用されます。
重症例では、
TVT手術
TOT手術など「尿道をテープで支える」治療があります。
(当院では手術治療は行っておりません)
手術治療は成功率は高いですが、まずは保存療法から開始することが一般的です。
年期女性の「くしゃみで尿もれ」は、
女性ホルモン低下・骨盤底筋低下・加齢・出産歴
などが重なって起こる非常に一般的な症状です。
しかし、
骨盤底筋トレーニング・体重管理・適切な薬物療法・更年期治療
によって改善するケースも多く、「年齢だから仕方ない」と我慢する必要はありません。
特に、頻尿、夜間頻尿、急な尿意を伴う場合は
過活動膀胱が隠れていることもあるため、医療機関での相談が重要です

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