トップ  > 病院長ブログ  > 夜のコーヒーから睡眠の質を考察する

夜のコーヒーから睡眠の質を考察する

当たり前の様ですが 夜のコーヒーは睡眠を浅くする事の論文がでました。
2026年に発表された脳波(EEG)研究のレビューによると、カフェインは“睡眠時間”だけでなく、“睡眠の質”にも影響を与える可能性があることが分かってきました。

今回注目されたのは、「深睡眠」です。深睡眠は、脳や身体を修復し、疲労回復や記憶の整理、自律神経を整える大切な時間です

(最近のスマートウォッチやバイオリングなどで睡眠の時間や質を測定してくれるものが多くありますね、私も毎日睡眠のログを取っています)

  

←2026.6/1の木村昌幹のデータです 
(お酒も飲まず、カフェイン摂取せず、お風呂はシャワーではなくてしっかり浴槽につかり寝た日のデータです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この研究では、カフェインを摂取すると、“浅い睡眠”に関係する脳波(β波など)が増え、逆に深睡眠に関係する脳波(徐波・δ波)が減少していることが確認されました。つまり、「寝たつもり」でも、脳は十分に休めていない可能性があるのです。

さらに重要なのは、「本人はよく眠れたと思っていても、脳波では睡眠の質が低下していた」という点です。睡眠は“長さ”だけではなく、“深さ”も重要なのです。

最近、「しっかり寝ても疲れが取れない」「朝からだるい」「昼間眠い」という方が増えています。その原因の一つとして、夕方以降のカフェイン摂取が関係している場合があります。

カフェインはコーヒーだけでなく、エナジードリンク、紅茶、緑茶などにも含まれています。特に睡眠に敏感な方は、午後〜夕方以降の摂取を控えるだけで、睡眠の質が改善することもあります。
(穀物茶:麦茶、黒豆茶、玄米茶、そば茶、コーン茶
ハーブティー:ルイボスティー、カモミール、ペパーミントなど
その他のお茶:ごぼう茶、タンポポ茶(タンポポコーヒー)にはカフェインが入っていません)

もちろん、コーヒーには集中力アップや気分転換など良い面もあります。
大切なのは「量」と「飲む時間」です。

睡眠は、心と脳のメンテナンス時間です。「最近疲れが抜けない」という方は、一度カフェイン習慣を見直してみるのも良いかもしれません。

参考資料

睡眠ステージ 役割 簡単言うと 一般的な割合
REM睡眠
(レム睡眠)
記憶整理・感情処理・脳のメンテナンス →メンタルや記憶の面で重要 約20〜25%
浅い睡眠
(N1+N2)
入眠・身体を休ませる準備   約50〜60%
 
深い睡眠
(N3)
脳と身体の回復・成長ホルモン分泌 →フィジカル面で
 重要
約15〜25%

特に重要なのは深い睡眠(N3)です 私は深い睡眠を毎日20%以上取れているかチェックしています
深い睡眠(N3)は
疲労回復・免疫維持・成長ホルモン分泌 ・アミロイドβなど脳の老廃物除去
などに関係しています。
一方、REM睡眠は、記憶の整理・感情ストレスの処理・学習機能に関係しています。 (メンタル不具合時にREM睡眠は長くなる:レム潜時(REM睡眠に入るまでの時間)が短くなり、眠りについてから最初のレム睡眠の時間が長く、密度も濃くなります(寝ているのに嫌な夢が多く疲れが取れていないということになる))

文献カフェインを摂取した脳 パート2:睡眠関連脳波(EEG)に対するカフェインの影響 ― 体系的かつメカニズム的レビュー

 

 

 

 

メニュー

ジャンル

〒 810-0001

福岡市中央区天神1丁目2-12 メットライフ天神ビル4階 (2016年10月1日から天神122ビル→メットライフ天神ビルに変更 2017年10月1日で併記(移行)期間終了)

TEL:092-738-8733