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5〜6月は痛風が悪化しやすい季節です~尿酸値と腎臓を守るために考えることの視点から~

毎年5月から6月頃になると、「足の親指が急に赤く腫れて痛い」「久しぶりに痛風発作が出た」という患者さんが増えてきます。5月から6月は、痛風や高尿酸血症が悪化しやすい季節です!

 

  原因のひとつは“隠れ脱水”です。 春から初夏にかけて気温や湿度が上がり、知らないうちに汗をかく量が増えてきます。しかし真夏ほど暑さを自覚しないため、水分補給が不足しやすくなります。すると血液が濃くなり、尿酸値が上昇しやすくなるのです。

 

尿酸は「プリン体」が分解されてできる老廃物で、通常は腎臓から尿へ排泄されます。
しかし、加齢、高血圧、肥満、糖尿病などで腎機能が低下すると、尿酸をうまく排泄できなくなり、高尿酸血症となります。そして尿酸が関節に結晶化すると、あの激しい痛風発作を引き起こします。

 

さらに注意したいのは、高尿酸血症そのものが腎臓にもダメージを与えることです。つまり、腎機能が低下すると尿酸が上がる→尿酸が高いとさらに腎機能が悪化するという悪循環が起こるのです。
参考資料:痛風を放置しているとどうなるの?〜高尿酸血症の合併症〜 なるほど尿酸.comより

 

また、5〜6月はゴールデンウィーク後の飲酒や食生活の乱れも影響します。特にビールやアルコールの飲み過ぎは尿酸値を上げやすく、脱水も助長します。痛風予防のためには、“アルコールを減らすこと”が非常に重要です。

参考資料 青山学院大学陸上競技部監督であり、日本陸上界の名指導者として知られる原晋監督も
痛風の大ベテランだった!! なるほど尿酸.comより

  

予防の基本は、
①水をしっかり飲む(1日1-2L程度を目安)
②アルコールを控える(減酒する)
③暴飲暴食を避ける
④急激なダイエットをしない(適度なダイエット推奨)
⑤定期的に尿酸値と腎機能を確認すること

  

  治療では、生活習慣改善に加え、尿酸値を下げるお薬を使用することがあります。代表的なお薬には、尿酸を作られにくくする フェブリク や、尿酸を尿へ排泄しやすくする ユリス などがあります。患者さんの尿酸値や腎機能、尿路結石の有無などを考慮して使い分けます。

① 尿酸生成抑制薬
体の中で尿酸が作られるのを抑える薬です。現在、治療の中心となっています。

ⅰフェブリク(フェブキソスタット)
尿酸を作る酵素(キサンチンオキシダーゼ)を抑えます。腎機能が低下している方にも比較的使いやすい薬です。

ⅱザイロリック(アロプリノール)
昔から使用されている代表的な薬です。腎機能に応じて量の調整が必要です。

ⅲトピロリック(トピロキスタット)
フェブリクと同じタイプの薬で、尿酸生成を抑えます。

② 尿酸排泄促進薬
尿酸を尿へ排泄しやすくする薬です。(肝腎機能チェック、尿路結石増悪チェックが必要)

ⅰユリス(ドチヌラド)
比較的新しい薬で、尿酸を腎臓から排泄しやすくします。尿路結石予防のため水分摂取が大切です。(ユリスによって尿中の尿酸が増えるため、尿路結石(尿管結石・腎結石)ができやすくなる可能性があります。予防のため、1日2L以上(食事中の水分も含めて2~2.5L程度)を目安に水分摂取を心がけましょう。特に夏場や運動時、飲酒後は脱水に注意が必要)

ⅱユリノーム(ベンズブロマロン)
尿酸排泄作用が強い薬です。このお薬では特に肝機能チェックが必要です。

「まだ痛風発作がないから大丈夫」と思っていても、高尿酸血症は“沈黙の異常”です。尿酸値が8を超えていたら通風発作がいつ起きても不思議でないものです。 
高尿酸血症は腎機能低下や動脈硬化とも深く関係しています。
この季節こそ、尿酸値と生活習慣を見直し、“腎臓を守るための健康管理”を始めてみましょう。

参考資料 尿酸値を下げるには?〜尿酸コントロールのコツ〜 なるほど尿酸.comより

痛風治療で尿酸値6mg/dL未満を達成すると心血管リスクも低下 なるほど尿酸.comより

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