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DHAとEPA、脳により関係が深いのはどちら?

 血液中のEPA・DHA濃度とMRIで測定した脳の容積との関係

今回、日本人の高齢女性527人を対象に、血液中のEPA・DHA濃度とMRIで測定した脳の容積との関係が調べられました。 高齢日本人女性におけるドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸の脳構造との関連性の違い。

その結果、DHAの血中濃度が高い人ほど、脳の灰白質の容積が大きい傾向が認められました。
一方、EPAでは明らかな関連は確認されませんでした。

EPAとDHAはどちらも青魚などに多く含まれるオメガ3脂肪酸ですが、役割は少し異なります。EPAは中性脂肪や血管の健康との関連でよく知られていますが、DHAは脳や網膜に多く存在し、神経細胞の膜をつくる重要な材料でもあります。

灰白質は、記憶、判断、感情、運動など、私たちのさまざまな脳機能に関わる部分です。そのため、DHAと灰白質容積との関連が示されたことは、健康的な脳の老化を考えるうえで興味深い結果といえます。

ただし、今回の研究は横断研究であり、「DHAを多く摂れば認知症を予防できる」と証明したものではありません。 この点は注意が必要です。

 それでも、サバ、イワシ、サンマ、ブリなどの魚を普段の食事に取り入れることは、脂質管理だけでなく、脳の健康を考えるうえでも良い習慣だと思います。

認知症予防には、食事だけでなく、運動、十分な睡眠、人との交流、生活習慣病の管理も大切です。「脳に良い生活」は、毎日の小さな習慣の積み重ねから始まります。

 まとめ

EPAとDHAの違い ― ひと目で分かる比較表
  EPA DHA
正式名称 エイコサペンタエン酸 ドコサヘキサエン酸
イメージ 🩸 血管・中性脂肪 🧠 脳・神経
主に多く存在する場所 血液・細胞膜など 脳・網膜・神経細胞膜
中性脂肪への作用 ◎ 低下作用 ◎ 低下作用
心血管系 ◎ 関連するエビデンスが豊富 ○ EPAとともに関与
脳・神経 ○ 関与する ◎ 神経細胞膜の重要な構成成分
認知機能との関係 研究あり より注目されている
今回の日本人研究 灰白質容積との有意な関連なし 血中濃度が高いほど灰白質容積が大きい傾向
多く含む食品 サバ、イワシ、サンマなど サバ、イワシ、サンマ、マグロなど
処方薬の代表 エパデール®(EPA) ロトリガ®(EPA+DHA)
一言で表すなら 「血管を意識するEPA」 「脳を意識するDHA」

EPA → 血液・血管の健康を支えるオメガ3
DHA → 脳・神経の健康を支えるオメガ3

 ロトリガやエパデールは高脂血症の方には保険診療として処方可能な薬物です 

 空腹時TG 150mg/dL以上が「高トリグリセライド血症」と診断できる基準なので、ロトリガ®・エパデール®を保険診療で検討する一つの目安になります。
随時採血なら TG 175mg/dL以上が診断基準です。
高脂血症の方で 食事療法と運動療法をしっかり行っても 高TG血症(高トリグリセライド血症)が持続する場合、脂質異常症の治療薬として ロトリガやエパデールは処方されることもあります。
ご希望の方は ご相談下さい。

TG 150~199 → まず生活改善から
TG 200~299 → 生活改善+リスクに応じ薬物療法を検討
TG 300以上 → ロトリガ/エパデールを積極的に検討
TG 500以上 → 膵炎リスクも考え、フィブラート系・ペマフィブラート等も含めて治療

 

参考文献: 高齢日本人女性におけるドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸の脳構造との関連性の違い。

 

 

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