ED(勃起障害)は、多くの男性が抱える身近な悩みですが、実際に治療を受けている人は少ないことが明らかになりました。
2026年9月の日本性機能学会で発表された全国疫学調査の二次解析では、自分をEDと認識している男性812人のうち、実際に治療を受けた人はわずか11%でした。一方、未治療者の約半数が治療を希望していました。
特に40~64歳では、治療希望者が50%を超えるにもかかわらず、治療経験者は7.4~14.5%にとどまりました。
その背景には、①「医師に相談するのが恥ずかしい」という心理的な壁と
②治療費の経済的な壁があると考えられています。
2026年7月31日から、ED治療薬のシアリス(一般名:タダラフィル)10mgが、医師の処方箋なしで薬局・ドラッグストアでも購入できるようになりました。
ただし、薬剤師による確認と服薬指導が必要で、薬局で購入できるのは10mg製剤です。
一方、医療機関では、患者さんの状態に応じて5mg・10mg・20mgなどから適切な用量を選択できます。
薬局では薬剤師が安全性を確認しますが、通常、血液検査やホルモン検査までは行いません。
医療機関では、必要に応じて血糖値・HbA1c・脂質・肝機能・腎機能・男性ホルモン(遊離テストステロン)などを調べ、EDの背景にある病気を確認できます。
検査結果によっては、男性ホルモン補充療法の必要性が判明するケースも多々あります。
EDは単なる性機能の問題ではなく、糖尿病、高血圧、動脈硬化、男性更年期障害などのサインである場合もあります。
また、心臓病の治療に使う硝酸薬など、ED治療薬と併用できない薬もあり、安全性の確認が欠かせません。
薬局で気軽に購入できることは大きな進歩ですが、原因を調べ、一人ひとりに合った治療を選べることが医療機関の大きなメリットです。
EDは決して恥ずかしい病気ではありません。性機能の改善だけでなく、全身の健康を見直すきっかけにもなります。
アイさくらクリニックでは、プライバシーに配慮しながら男性医師によるEDのご相談・治療に対応しています。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
参考資料:若年層における勃起機能と性行為の低下:日本の全国調査結果

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