10月10日は世界メンタルヘルスデーですね。
うつ病、不安障害、ADHD、統合失調症など、精神疾患にはさまざまな種類がありますが、実は多くの精神疾患が若い時期から始まっていることをご存じでしょうか。
2022年、国際医学誌『Molecular Psychiatry』に、世界192研究、精神疾患を発症した約70万8,000人のデータを解析した大規模な研究が発表されました。
その結果、精神疾患を発症した人のうち、
14歳未満で発症:34.6%
18歳未満で発症:48.4%
25歳未満で発症:62.5%
という結果でした。
つまり
精神疾患の約半数は18歳になる前に
約6割は25歳になる前に発症しているのです。
さらに、精神疾患全体で発症が最も多い年齢は、なんと14.5歳でした。
研究では、疾患ごとに発症時期が異なることも明らかになりました。
8〜13歳頃: 恐怖症、分離不安症、社交不安症、ADHD、自閉スペクトラム症(ASD)
→不安障害と発達障害が多い
17〜22歳頃: 摂食障害、強迫症など
→摂食障害がこの時期(自我の発達(アイデンティティの形成)が深く関係)
25〜27歳頃: 統合失調症、パニック症、アルコール使用障害など
→統合失調症はこの頃
30〜35歳頃: うつ病、双極性障害、全般不安症、PTSDなど
→うつ病や双極性障害(躁うつ病)は遅い方
※これらは発症年齢の中央値のおおよその範囲であり、その年齢でしか発症しないという意味ではありません。
思春期から青年期は、脳の神経回路が大きく発達する大切な時期です。同時に、学校生活、人間関係、進学、就職など、心理的な負担も増えてきます。
この時期に現れる不眠、不安、気分の落ち込み、集中力の低下などを、単なる「思春期だから」「性格の問題だから」と見過ごさないことが重要です。
今回の研究は、子どもから大人になる時期に、途切れることなくメンタルヘルスの支援を受けられる体制の必要性を示しています。
アイさくらクリニックでは、精神疾患は早期発見・早期治療が大切だと考えています。
心の不調は年齢に関係なく起こります。症状が続き、学校生活や仕事、日常生活に影響が出ている場合は、一人で抱え込まず、早めに専門医へ相談することをお勧めします。
参考文献:世界における精神疾患の発症年齢:192件の疫学研究の大規模メタ分析

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